2001年9月にホームページ『駒の詩』を開設してから、早いもので15年目を迎えています。ありがたいことにこのHPへのアクセス数も、2016年8月現在で22万近くになっています。それだけ多くの駒好きをはじめ、みなさんに認知され支えられてきたことを振り返ると、内心忸怩たる思いがします。 個展役員■増山雅人(号・酔棋)、北田義之(号・如水/「将棋駒研究会」会長)、三上勉(受付・指導将棋受付)、樋村和己(号・道和/根付・撮影) |
個展開催について
今回の個展のテーマとした「たかが駒、されど駒」は、かつて私が業界紙に駒のことについて連載した「たかが将棋駒」と、よくいわれる「たかが○○、されど○○」から、思いつきました。そろそろ終活を迎える私の人生を振り返ると、「将棋」とそれに使う「駒」への情熱や思いは半端なものではなかった気がしています。
また、私の駒の弟子でもあり、ものづくりの師でもあった、今は亡き漫画家・永島慎二さん(▼別項参照)が、よく私に言っていた言葉「増山さん駒で救われるんですよ」が思い浮かびます。これまで何とかやってこられたのも、人生で「駒作り」という没頭できる時間をもつことができたからです。そのことについては、私自身それなりの自負もあり、まさに至福の時間でした。もしも「駒作り」にめぐり合わなかったら、これほどの充実した人生を送れなかったと思っています。ほんとうに私の人生は、「たかが駒、されど駒」そのものだったのです。
駒の制作数が100組に到達したとき、1991年「酔棋制作駒個展―棋は鼎談なり―」を開催。また、制作数250組超えを記念して、2005年「酔棋制作駒『第2回個展』―使われてこそ名駒―」(「第2回個展メモリアル」▼別項参照)を開催。2009年「酔棋制作駒『第3回個展―駒の後ろに作者が見える―』(「第3回個展メモリアル」▼別項参照)を開催。それぞれの詳細や模様は別項をご覧ください。
今回の個展開催に合わせて、「『駒の詩』第5回オフ会」も開催します。そのオフ会の申し込みなどの詳細は最下段をご覧ください。
※少しご面倒をおかけしますが、「第4回個展」の申し込みと、「第5回オフ会」の参加申し込みは、両方おいでになる方も、それぞれ別々にお願いいたします。
■開催日時 ■開催会場/東京・高田馬場「増山自宅」 ■お申し込み ※16日に予定しています「将棋駒の世界〜歴史とその魅力〜」(2015年10月にNHK柏センターで行ったものの再現)をご希望の場合は、ひと言コメントにてそのむねお書きください。人数が少ない場合は、講演を行わないこともありますので、ご了承ください。 |
詳細は上記の▼「酔棋制作駒『第4回』個展出品作」から移動してください。今回は、400組目の記念作でありこのHPのトップページに掲載している「源兵衛清安虎杢盛り上げ駒(第400作)」をはじめとする新作・旧作を含め8作が、展示即売の駒となります。
なお、これらの新作は、従来どおり「酔棋制作駒作品ライブラリー」などにも掲載してあります。即売の駒の他に、参考出品作や「飯島栄治七段指導将棋」に使用する駒や賞品なども、会場にてご覧いただけます。参考出品作とは、私の代表作「水無瀬紫雲虎斑(第150作)」と、今回みなさんにご覧いただくために、以前にお譲りした方からお借りした駒です。作品展示は、全部合わせて32作です。
また、現在駒紹介中の「第20回駒オークション・玉舟書島黄楊斑入り糸柾盛り上げ駒」も、会場に展示いたします。さらに、高級駒木地(数点)も用意しますので、ご希望の方にはそれらの駒木地での注文も当日お受けいたします。
飯島栄治七段指導将棋(無料)
■10月15日(土曜日)午後2時〜午後6時 飯島七段には、3面指しでお願いしてあります。ですから、指していただける方は10人〜15人は可能と思われます。当日に指導将棋受付(三上勉)にお申し込みください。なお、原則として酔棋制作駒所蔵の方を優先させていただきます。 10月16日(日曜日)は一日中、酔棋制作駒(酔棋愛用駒「龍山安清虎杢(第195作)」など)で実際に将棋を指せるコーナー(対局用として4面)を設けます。そこで、酔棋作の盛り上げ駒で、個展役員や友人と将棋を指して、楽しんでください。 |
駒木地・中国黄楊虎杢 当選者の方に、この駒木地で「書き駒」か「彫り駒」のどちらかを、ご希望の書体でお作りします。 |
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上記の駒木地「中国黄楊虎杢」は、当日会場にいらして抽選に応募(連絡先/お名前、携帯番号かメールアドレスを書き抽選箱に入れて応募する)いただいたみなさんを、16日(日曜)午後5時に厳正なる抽選を行い当選者を決定します。その後、私が当選者と連絡を取り、後日ご希望の「書体」で「書き駒」か「彫り駒」をお作りします。2016年12月中までに作って、当選者にお渡しします。
個展会場に展示するこの駒木地「中国黄楊虎杢」で作った駒は、「酔棋制作駒プレゼント抽選」の「第13回」に該当します。ですから、当選した方の写真や「喜びのコメント」などは、後日「第13回駒紹介」として掲載させていただくことをお願いいたします。掲載する場合のページは、第1回〜第12回までの「プレゼント抽選
」を参考にしてください。
個展に訪れたすべてのみなさんに、受付時に抽選(1人1回)していただきます。その「ご来場者会場抽選くじ」(その場でアタリかハズレ)で上記の駒の他にもいくつかプレゼントがあります。下写真の「色紙賞」として「本田小百合女流三段色紙」(2枚)、「中座真七段色紙」(2枚)、「中座七段サイン入り著書」(2冊)、「A賞」として下記に掲載した、『DVD駒を作る』(5枚)、 『NHK駒シリーズCD』(5枚)、拙著『将棋駒の世界』(10冊)、のうちの1品か、「根付賞」として酔棋作の「書き駒根付」(22個)、道和作の「格言彫り駒根付」(22個) など、全部で70名の方にプレゼントします。
本田小百合女流三段提供の色紙。 | 中座七段提供の色紙。 | 中座七段の著書『中座の横歩取り』。 |
以前から私と交流のある本田小百合女流三段に、今回の個展に向けて色紙(「一歩千金」「切磋琢磨」)を提供していただきました。それを「ご来場者会場抽選くじ」のプレゼントに追加しましたので、当たった方はかなりの幸運です。なかなか達筆な書で、魅力のある色紙です。ちなみに本田三段の達筆を生かすために、「小百合書」(仮)という新たな駒の書体を提供してもらうことになっています。その書で作った駒を、来年には完成させようと思っていますので、本田ファンのみならず楽しみにしていてください。
また、私と交流のある中座真七段にも、色紙(「道心」「専心」)とサイン入り著書『中座の横歩取り』(2冊)を、新たに提供していただきましたので、さらにプレゼントに追加します。こちらも当たった方はかなりの幸運です。
『DVD駒を作る』 | 『NHK駒シリーズCD』 | 『将棋駒の世界』 |
※会場にて、拙著『将棋駒の世界』を持参して、ため書きを望むみなさんは、遠慮せずに私(酔棋)にお申しつけください。合間を見てサインをさせていただきます。
酔棋作の「書き駒根付」6種。 | 道和作の「彫り駒根付」。 |
上写真に掲載した根付は、今回のために新たに作ったものです。先に書きましたように、酔棋作「書き駒根付」と道和作「彫り駒根付」です。それぞれの根付の裏には何も書いてありませんので、クジに当たった方がご自分でお名前を入れます。
「書き駒根付」(酔棋作)としては、今回のテーマでもある「たかが駒、されど駒」、私の好きな「使われてこそ名駒」「棋は鼎談なり」と、よく作る「バラ」「桜」「チューリップ」の色漆を使った女性向きの根付。それに「彫り駒根付」(道和作)は、将棋の格言を彫っていただきました。 道和こと樋村さんは今回の個展の役員などもしていただき、いろいろとお手伝いしていただいている「将棋駒研究会」の駒作り仲間でもあります。
当日、会場のイベントの一つとして、「水性アクリル絵の具」(黒と赤)と筆を用意しておきます。それで当たった根付に、みなさんご自身でお名前などを入れてください。漆とは違って、ドライヤーですぐに乾きますので、その場でお使いになれます。
銘駒の鑑定―古い駒などご持参ください! ■駒鑑定・北田義之(号・如水、将棋駒研究会会長)、増山雅人(号・酔棋) みなさんの中で、もしも比較的古い駒や作者不明の駒をお持ちの方は、個展ご来場の節にご持参ください。北田義之会長と私で、駒の鑑定をさせていただきます。 ※原則として、現在活躍中の駒師の作は、なるべく避けてください。 |
実践!酔棋流書き駒・酔棋駒資料閲覧 ■増山雅人(号・酔棋)が「酔棋流書き駒」会場にて実践 「酔棋流書き駒」を個展会場にて実際に実践し、その作業工程をみなさんに見ていただきます。また、現在80種くらいそろえている『酔棋字母帳』や、『NHK将棋講座』の「駒シリーズ連載」のカラーコピーを閲覧できるようにしておきます。もしもお望みなら、写真などパソコンに入っている資料も閲覧は可能です。 |
これまでに、「『駒の詩』初のオフ会」(2003年11月、詳細は別項「『駒の詩』第1回オフ会実況!」)、「『駒の詩』第2回オフ会」(2005年3月、「『駒の詩』第2回オフ会実況中継!」)、「『駒の詩』第3回オフ会」(2006年10月、「『駒の詩』第3回オフ会実況!」)、「『駒の詩』第4回オフ会」(2009年4月「『駒の詩』第4回オフ会実況!」)を行ってきました。今回久しぶりに5回目の「オフ会」を催すことにいたしました。 ■開催日時 ■第5回オフ会会場 ■参加費用 ■参加申し込み締め切り ■個展・オフ会に関する問い合わせ いい機会ですので、みなさんの参加をお待ちしております。 |