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源兵衛清安島黄楊虎杢盛り上げ駒
第400作(海秀所蔵)


別カット

右の「角」は、左の彫りの工程の「角」と取り替える。

彫りの工程。
彫り埋めの工程。
盛り上げ完成。

 1977年に作った「無双薩摩黄楊板目彫り駒(第1作)」(「あの駒は今9」▼別項参照)以来、今回紹介する「源兵衛清安島黄楊虎杢盛り上げ駒(第400作)」で実に400作となった。振り返ってみるとあっという間の約40年で、1年で10作のペースで400作となったことに私自身も驚いている。
 1作前の「董仙(第399作)」(▼別項参照)のところでもふれたが、2016年10月15日(土曜)・16日(日曜)に、4回目の個展「たかが駒、されど駒」(詳細は8月くらいにこのHPに掲載)を開催する予定である。まずは100作記念で個展「棋は鼎談なり(1991年)」、250作記念で個展「使われてこそ名駒(2005年)」(▼別項参照)、300作記念「駒の後ろに作者が見える(2009年)」(▼別項参照)と3回個展をこれまでに開催してきた。そこで、今回400作を記念して個展を開催することにしている。今後500作はとてもではないが無理そうなので、たぶん今回の個展が最後になるだろう。
 現在このHPのトップページに掲載している「巻菱湖書島黄楊虎杢盛り上げ駒(第300作)」(▼別項参照)が前回個展の記念作だったので、今回は同じくクラシックウエーブの書体の一つ「源兵衛清安」にしてみた。今回の個展を紹介するページを作るときには、この「源兵衛清安」をトップページにしようと考えている。
 上の写真「角行」は、駒が完成してみたら1枚の「角」の色や虎杢の入り具合が少し他と違っているのが気になり、新たに1枚作り直して取り替えることにした。たまにだが、このように完成したあとにどうしても気になることが生じることもある。後でその駒を作り直したりするのは、かなり面倒なこと。今回のように同じような駒木地があれば何とかなるが、個性的な駒木地の場合どうしようもないこともあるのだ。でもまだ、時間があるので上の彫った角にすることにした。
 古来伝わる「源兵衛清安」も、これまでに数多く作ってきた。永い歳月がもたらしたものか、この書体は五角形の駒形にもっとも駒字が収まっているように思える。この書体の由来などは、「書体への誘い・源兵衛清安」(▼別項参照)を、また、迫力のある大きな写真でこの駒を見たい方は、「フォトライブラリー」(▼別項参照)で作品番号400で探してご覧いただきたい。

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駒の詩