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『駒の詩』第1回オフ会実況!

 

 2001年9月にホームページ『駒の詩』を開設してから、2009年現在ですでに8年近くになりました。
 このホームページに対するみなさんの感想や要望、駒への熱き思いなどを、私(酔棋)自身がみなさんからじかにお聞きするために、『駒の詩』のオフ会をたびたび催しています。
 2003年11月22、23日開催された「将棋駒研究会」の展示即売会(別項「将棋駒研究会の案内」に掲載)に合わせて、22日の午後5時半より東京・高田馬場の割烹「桂」にて、「『駒の詩』第1回オフ会」を開催しました。遠来からのみなさんも含めて、総勢13人の方々が参加いたしました。
 その「第1回オフ会」の模様を、ここに実況中継ふう(?)に掲載してみます。
 
当日は、ビデオとデジカメも持参しましたので、できるだけ臨場感がわくように構成したつもりですが、そのあたりを汲み取ってご覧いただければ幸いです。
 参加したみなさんは、いずれ劣らず生粋の「駒マニア」たちです。そんなみなさんの駒に対する情熱にふれると、このページをご覧になっているみなさんも、駒の世界から抜けられなくなってしまうので、ちょっと気をつけてください(笑い)。
 駒、駒、駒の話で大人たちが、少年のように目を輝かせるのを間近で見ると、私自身が駒に取りつかれたはるか昔に思いを馳せました。私も初心に帰って、明日からの駒作りに、その「遊び心」を少しでも反映したいなとつくづく思いました。


「第1回オフ会」実況中継

この日初めて会った方々も多いのだが、あっちもこっちも駒の話で盛り上がる。話に夢中になって、ついつい料理を取る手も止まってしまう。

まずは乾杯と簡単な紹介!

外見に似合わず、まったくの下戸の北田さん。

 今日は8時までですか?
 あとは増山(酔棋)から、説明がありますが、まずは乾杯といきましょう。
 今日は楽しくやりましょう。
 乾杯! 乾杯! 乾杯!
 ガチャ、カチャ(乾杯のコップの音)
 続いてパチパチ(拍手の音)
 よろしくお願いします(方々で)

 駒作りのうえで長年の友人であり、このホームページでもおなじみの「将棋駒研究会」「駒研出版会」の会長・北田さんに、乾杯の音頭をお願いしました。
※「将棋駒研究会」のホームページ「駒研ネット」はこちらです。(http://www.geocities.jp/komakennet/)

飲んでも飲まなくても、よくしゃべる酔棋こと増山。
 それでは、『駒の詩』第1回のオフ会を開催します。まあ第2回があるかどうか、わからないですけど(笑い)
 みなさんも初めてお会いする方も多いでしょうが、私も今日初めてお会いする方もいますので、みなさんにお渡しした「オフ会参加出席名簿」をご覧ください。このホームページとのかかわりや、私とのつきあいなどが書いてありますので、お話しするときの参考にしてください。
 また、このホームページや私の駒について知りたいことや、ご意見・要望がありましたら、ぜひお聞かせください。

 実際に「出席名簿」に沿って、みなさんの簡単な紹介をし、そのあとにご自分の近況や駒への思いなどを、それぞれ自由に語ってもらいました。
 下記に要約したみなさんのコメントを読めば、駒への思いが伝わってくることでしょう。
 増山の棋力は、並の四段
です 。


私の駒作りを支えてくれる友人たち

最近では、楽しんで駒を作っていますよ。

北田 義之(号・如水)
 私はね、頭がはげていますから年に見られるんですが、まだ62歳ですから結構若いんですよ。じじいと思われるかもしれませんが、自分では若いつもりでいるんですよ。
 2年前に定年になりました。無職というのは具合が悪いですから、名刺には将棋駒制作とは書いていますが、駒では飯は食えませんよ。
 最近では楽しんで駒を作っていますが、月に1組ぐらいいですかね。その他は、会の世話役ですが、それも楽しくやっていますよ。

 酔棋の一言
 あとは「将棋駒研究会」「駒研出版会」の活動などの話なので、それは別項をご覧ください。
 見た目は怖くても、面倒見のいい方です。ちなみに北田さんの指し将棋は、序盤はいい加減だが、終盤は結構強く初段から二段はあるでしょう。
 あまり人の作った駒は持っていない私だが、かなり前に北田さんからいただいた駒(清流島黄楊柾目盛り上げ駒)は手元にあります。私も後日、書き駒(作品ライブラリー「錦旗」)を作って差し上げました。
 ■所蔵・酔棋作の駒/錦旗花梨書き駒(第242作)

砥石をどう平らにするかが、彫りの基本です。

 高橋 正廣(号・正廣)
 今日の展示会には「錦旗」を出品しました。駒を作るのは好きなんですが、上達が遅いです。その「錦旗」を出すのも悩んだんですが、やはり約束したので朝磨いて出しました。駒は、彫ることよりも漆の扱いが難しいです。
 将棋を指すのも弱いですが、本を読んだり観戦記を読むのが好きですから、評論家として頑張っています。将棋の進歩はないですが、業界には詳しいですよ。

 酔棋の一言
 高橋さんは、「将棋駒研究会」「駒研出版会」の会員になってから、5〜6年ぐらいです。
 本人の言うとおり、駒や将棋への情熱は人一倍です。なかなか将棋や駒に反映されないのは、人柄のよさが邪魔しているのかもしれませんね。
 将棋は4〜5級。ここの掲示板や駒関係の掲示板には、「本所の飛車角」のハンドルネームでよく登場しています。
 ■所蔵・酔棋作の駒/宗歩好島黄楊柾目盛り上げ駒(第202作)
仲間に買った値段で分けたりもします。

 三上 勉(埼玉)
 もうずいぶん前(15年くらい)ですが、木村文俊作の「木村名人書」で、増山さんとは知り合いになりました。
 駒が好きでいろいろと集めているんですが、宮松(影水)が最高で、龍山になるとちょっとという感じでよさがわからないです。あとはひと通り、自分の気に入ったものを集めています。
 だいぶ処分しましたが、それでも現在30組くらいは手元にあります。

 酔棋の一言
 当時、ある駒マニアから「木村名人書」を、私が注文を受けていました。長年その書体を探していて見つからなかったとき、「近代将棋」が駒を売りに出した。そのとき会場に、影水を目当てに買いに来ていたのが、三上さんです。しかし、展示されていた影水の駒はボロボロだったので、三上さんは「木村名人書」を購入しました。それを脇で見ていた私が、その駒のコピーを申し出たのです。
 それをきっかけに、あらためて駒を注文されたり、漫画家・永島慎二さんとのつきあいや「将棋駒研究会」にも、三上さんが参加するようになり、私の友人となりました。
 三上さん所蔵の宮松作「巻菱湖」が、「名工の轍・宮松影水」に掲載されています。
 また、駒の収集以外にも、「永島さんの漫画本」の収集も彼の生きがいとなり、現在にいたっています。棋力は、かつて所沢竜王になったくらいですから五段弱といったところで、1勝2敗のペースで私の負け越しです。
 ■所蔵・酔棋作の駒/巻菱湖書島黄楊虎斑盛り上げ駒(第145作)
               関根名人書島黄楊虎杢盛り上げ駒(第198作)

光に当たって杢の駒木地が変化するのは、まさに宝石だ。

 平賀 浩
 
増山とのつきあいは、高校1年のときの同級生です。ですから40年弱のくされ縁になりますか。仕事も、彼と同じような出版関係をやっています。
 増山が駒をやりはじめたころ、今日みたいな展示会を見に行って、杢などの駒木地の美しさ惹かれたんです。木そのものの美しさがわかって、彫り、盛り上げ、漆の技術を発見し、こういう世界って、まさに日本の伝統技術はこんなにすごいものなのか、と驚きました。
 増山も最初のうちは下手だったので、うまくなってからにしようと思って、それから作ってもらいました。

 酔棋の一言
 平賀の言うとおり、文字通りの腐れ縁といえるつきあいです。また彼は、このホームページを運営する会社を経営しています。次の清水さんは、彼の会社のスッタフでもあります。
 これはもうずいぶん前の裏話ですが、平賀とやったビリヤードの負け分を元にして、彼の駒(「書体への誘い・源兵衛清安」の中の「清安」)を作りました。
 ちなみに将棋は、私とともに高校時代「将棋愛好会」に入っていましたが、その後、彼はまったく指してないので、現在は3級ぐらいかも。とにかく負けずぎらいですから、私とは駒落ちは絶対にしたがりません。
 ■所蔵・酔棋作の駒/清安書島黄楊孔雀杢盛り上げ駒(第109作)

今ではすっかり愛着がわく駒になっています。

 清水 章
 『駒の詩』のサイトの、入れ物を作らしていただいています。
 増山さんのために元を作ったわけですが、後から後からどんどん入ってくるは入ってくるはで、今は全部読もうとするとかなり大変になってきています。これからもサポートしますので、頑張ってください。
 増山さんからいただいた駒は、ツルっとした書体で、僕は飽きないです。最初は変かなとも思ったですが、普通の駒に見えてきました。
 でも、将棋は一向にうまくならないです。増山さんからは、「愛がないんだよ」と言われています(笑い)

 酔棋の一言
 私のサイトの運営のみならず、私のパソコンも組み立ててもらったりして、このホームページの陰の功労者でもあります。
 清水さんにお礼として差し上げた駒(彼が選んだ書体)は、表が篆書、裏が筋彫り仕立ての盛り上げという、見てもらえばおわかりのようにかなり変わった書体(作品ライブラリー「俊歩禎好」)です。
 ですから、この駒の話を彼がしている最中にも、周りからなんやかや(バランスが悪い、早く売っちゃえ、オークションにかけちゃえ)と野次が飛びました(笑い)。でも、当事者の清水さんが気に入ってくれているんですから、作者としては言うことなしですね。
 ■所蔵・酔棋作の駒/俊歩禎好島黄楊柾目盛り上げ駒(第213作)

HPをきっかけに参加した方々

駒作りに夢中になり睡眠不足にもなりました。

 田中 敦(京都より参加)
 剣道は五段ですが、将棋のほうは初段ぐらいやと思います。
 『駒の詩』を見て、「奥野錦旗」をお願いして作ってもらいました。それまでは、機械彫りの駒を使っていたんですが、機械彫りと手彫りの駒はこんなに違うもんかいなと思いました。
 自分でもできるんちゃうかと思い出して、駒作りを始めました。最初は地元の盤屋さんから、駒木地を分けてもらって、駒をコピーとって貼って彫ってみたんですが、もう形にならずにボロボロで。最初の2組は途中で挫折しました。
 そのうち、増山さんから北田さんを紹介してもらって駒木地を譲ってもらい、彫りとか砥ぎとかだいぶ苦労して、最初にできたんが今年の7月です。それから4か月で、今では10組になりました(ウオー! 周りからも驚嘆の声が上がる)

 酔棋の一言
 機械彫りと手彫りの違いをわかってもらえて、作者としては実にありがたいことです。田中さんは、今ではすっかり遠く離れた駒作り仲間といってよいのかもしれません。夢中になったときのパワーか、驚くべき駒作りのペースです。
 田中さんに最初に依頼を受けた駒「奥野錦旗」は、「作品ライブラリー」に掲載。また、今回2作目の注文を受けていた盛り上げ駒(作品ライブラリー「長録」)を、この日にお渡しした。
 その作品や田中さんの作品も掲載したHP(彫り駒・剣心工房)も、田中さん自身が運営しているので、ぜひそちらもご覧ください。
 ■所蔵・酔棋作の駒/奥野錦旗薩摩黄楊柾目彫り駒(第225作)
              長録書薩摩黄楊根杢盛り上げ駒(第231作)

 古川 芳昭(神奈川より参加)
現在、4回目の漆かぶれに悩まされています。

将棋は昔から好きで、高校生のころからやっていました。
 『NHK将棋講座』の増山さんの連載を読んでから、駒そのものがいいなと思うようになりました。働き出してから駒を集めるようになって、現在では掬水、久徳(どちらも天童の駒師)などをはじめ、安い駒も含め20組ほど持っています。
 当時は、増山さんは雑誌の中の人でしかなかったんですが、インターネットのおかげですごく身近になったんですよね。思い切ってメールを書いてみたらすぐに返事がきて、「一度遊びにいらっしゃい」ということでおうかがいしました。
 今年の9月には、増山さんに盛り上げ駒を作っていただきました。同じ時期くらいに北田さんから「駒作りセット」を送ってもらい、駒も作るようになりました。今、第1作目の彫り埋めが終わりまして、盛り上げに入っているところです(周りから、「スゲーなー」という声とともに笑い声が)

 酔棋の一言
 実際の注文(最初は彫り駒のつもりでしたが、盛り上げ駒に変更)の駒(作品ライブラリー「錦旗」)は1年後くらいになりましたが、古川さんが『駒の詩』を見て注文を考えた最初のお客様となります。
 もう1年以上前のことですが、初めて拙宅にいらしたとき、私がまとめてある『NHK将棋講座』のカラーコピーを近くのコンビニで、古川さん自ら一生懸命とっていったのを思い出します。
 再び駒を受け取りにいらしたときに、記念に一局(二枚落ち)指しました(結果は内緒)。
 ■所蔵・酔棋作の駒/錦旗書薩摩黄楊柾目盛り上げ駒(第229作)

10000番目とは、運がよかったです。

 前田 慎司(神奈川より参加
 ゲーム関係が好きでしたから、小学校のときに兄と将棋はやっていました。でも、周りに好きな人があまりいなかったので、20年くらいブランクがありました。
 30歳過ぎてから将棋にもまた興味をもちはじめたので、盤と駒を一緒に購入しました。前沢碁盤店で買ったその駒は、今日の展示会にも出品している蜂須賀(将棋駒研究会)さんの作品です。
 酔棋さんのホームページを見つけて、運よく(10000番目のキリ番ゲット)「酔棋好」(作品ライブラリー)の彫り駒をいただきました。

 酔棋の一言
 すでにご存じの方も多いと思いますが、そのときの「キリ番駒プレゼント」の詳細は、別項の「酔棋からのお知らせ」をご覧ください。
 その後、前田さんは、「将棋駒研究会」の例会にも顔を出すようになりました。将棋は二段。
 ■所蔵・酔棋作の駒/酔棋好島黄楊板目彫り駒(第219作)

結婚してからは、あまり駒が買えなくなりました。

須田(岩手より参加)
 高校2年生のときにアルバイトしたお金で何を買うか悩んで、いつも通っている古道具屋で駒が欲しかったんですが、ふだんは天童の安い大衆駒しかありませんでした。たまたまそのときに、甘い香りのする榧の箱で巾着に入った駒を見つけました。
 最初わからなくて書き駒かと思ったんですが、字が盛り上がりとてもきれいな駒(もちろん盛り上げ駒)でした。板目の木地で当時4000円でしたが、銘は「静」に「山」と書かれ、「水無瀬」の書体でした。
 当然なことに「静山」(別項「名工の轍」で紹介している)とは知らずに買いました(思わず三上さんが「俺が5000円で買うよ」と声をかけ、一同笑う)。その後『将棋世界』を見て、ほんとうは高い駒だと知りました。
 駒箱の奥山さんや駒木地を作っている杉さんから紹介されて、増山さんに駒を頼むことになりました。その後、全部で5組増山さんに作ってもらいました。

 酔棋の一言
 須田さん所蔵の酔棋作の駒は、いずれ別項「あの駒は今」で紹介する予定でいます。
 ずいぶん前のことですが、須田さん、北田さん、三上さん、私の4人で、宮松影水の奥さんところにお邪魔したことがあります。須田さんと三上さんは、なかなか手放したがらない奥さんから、二人が頼み込みじかに影水作の駒を譲り受けました。収集家の熱意というものは、すごいものですね。

 ■所蔵・酔棋作の駒/長録書薩摩黄楊根杢盛り上げ駒(第137作)
               無劍書島黄楊斑入り柾盛り上げ駒(第144作)
               董仙書島黄楊根杢盛り上げ駒(第164作)
               水無瀬書島黄楊根杢盛り上げ駒(第165作)
               鵞堂書島黄楊銀目盛り上げ駒(第188作)

『NHK将棋講座』の連載は、何十回も見ても飽きません。

塩井 一仁(石川より参加)
 中学2年生のときに、将棋に興味をもちました。高校2年ぐらいに『将棋世界』の「段の認定制度で、三段の認定を受けました。高校のときにはお金がなく、社会人になってから免状が欲しくなりました。
 昔から米長九段(現・永世棋聖)が好きで、「米長名人」揮毫の免状が欲しくて、米長が名人を獲得するのをずっと待っていました。やっと手に入れたその免状を、今では額に入れて飾ってあります。
 20年前までは、淡月作(天童の駒師)の駒が1組しかありませんでしたが、この3年で熱に浮かされたように駒に興味がわいてきまして、現在では20数組ほど集めています。
 将棋の駒に関するイベントには、ありとあらゆるところ(岐阜、東京、横浜、天童)に顔を出しています。でも、ちょっと家庭が崩壊するのではないかと(周りからやんやの喝采)
 今回このイベントにも参加するにあたって、夜行バスで来て夜行バスで帰るといった綱渡りです。かろうじてバランスをとっています。

 酔棋の一言
 塩井さんは、オフ会の締め切りギリギリに参加を申し込んできました。そういうわけで、今回初めて私もお会いしました。
 また、塩井さん所蔵の駒(清定書盛り上げ駒・雅峰作)が、『駒を作る』の盛り上げ駒の作品紹介に出てきます。ちなみに作者の雅峰とは、「将棋駒研究会」「駒研出版会」の私たちの仲間である、平田雅章さんです。

 ■所蔵・酔棋作の駒(このオフ会以降、塩井さんは酔棋作の駒を数点手に入れています)

不器用な手先が、器用になりたくて。

 水田 恭誠(東京より参加)
 将棋はまったく知らなくて興味がなかったんですが、2年前から囲碁を始めて、たまたま盤駒屋さんに行って駒を見せてもっらたんです。
 プラモデルも作ったことがないくらいもともと不器用だったんで、何か練習すればできるかなと思って、駒作りをインターネットで探してみました。そこで『駒の詩』にたどり着き、「将棋駒研究会」にも行くようになりました。
 2か月前から駒を作りを始めましたが、漆かぶれで全身真っ赤になったけど、やっと最近治まってきました。将棋のほうも、最近将棋連盟の指導員の方に教わるようになった、ズブの素人です。

 酔棋の一言
 水田さんとは、前回(9月)の「将棋駒研究会」の例会で初めてお会いしました。不器用を克服するのが、駒作りの目標らしいですが、ぜひ続けて克服できるといいですね。
 ちなみに私もどちらかというと不器用なほうです。駒作りは30年近くやっていますが、現在でも印刀を研ぐのが苦手です。これは受け売りの話ですが、「器用な人よりもむしろ不器用な人のほうが、かえって努力するので将来が楽しみである」とも、言われています。

機会があれば、いろいろなところにも顔を出します。

 水尾 修(大阪より参加)
 30代のころから駒を作りたかったんですが、そのころは駒を作るには天童(山形県)へ行って弟子入りするしかないと思っていました。
 たまたま『駒のささやき』を見つけて、それを買ったのが運のつきで(周りからどっと笑いが)、すっかり駒にハマりました。
 自己流で駒作りを始めて10作目くらいから、盛り上げ駒も作るようになりました。将棋雑誌の3行広告に出して、人に譲ったりもするようにもなりました。自分の作った駒が、どこかのどなたかに使っていただいているという喜びも感じます。
 こうしていろいろな会にも参加して、さまざまな方と知り合うのも楽しみのひとつです。

 酔棋の一言
 数年前に一度拙宅にもいらしたことがある水尾さんは、当日展示会にいらして、急きょ「オフ会」への参加申し出がありました。
 駒作りには非常に熱心な方で、ビデオ版『駒を作る』の完成を心待ちにしていたようです。

参加したみなさん!

楽しかった宴も無事終了。帰り際に一同で記念撮影!
楕円内は電車の時間で先に帰った方と、撮影者です。

喧々諤々!(けんけんがくがく!)
『駒の詩』へのご意見・ご要望

【名残惜しみながら】
 
須田

 そろそろ、ホームページのバックグラウンドの色を変えましょうよ。春には春バージョン、夏には夏バージョン、冬には冬バージョンとか。
 増山
 でも、それは僕が結構大変になっちゃうからなー。ところで須田さん、そろそろお子さんに手が離れたら、また駒を作りましょうよ!
 須田
 エー、そりゃー、やばいなー(奥さんの手前上という声もあり、周りも笑う)
 (帰りの電車の時間になったので、須田さんは名残惜しみながら退席する

【賛否両論がある】
 塩井
 これは、みなさんも賛否両論あると思いますが、駒を譲りたい駒を譲ってほしいなどの仲介を扱うページがあるといいんですが。もちろん、増山さんはかかわらなくていいんですけど。
 増山
 それはね、気持ちはわかるんですが、あえて外したんです。つまり、トラブルの元になるから。自分の駒なら、後で何か言ってきてもちゃんと対応できますが、人のものでは責任ももてません。活性化はするんですが、このサイトを悪用する人もいるかもしれませんしー。
 塩井
 やはり、そうですか。はい、わかりました。増山さんの知らないところで、トラブルが発生するかもしれませんしね。
 増山
 ただし、駒は僕の駒と競合するから別として、ご覧いただいているみなさんに、駒木地や駒箱も提供するようなページを、来年作ってみようと考えています。実際に駒木地や駒箱を作っている方の協力を得て、みなさんがじかに購入できるようなシステムを考えてみようと思っているんです。

【写真を大きく!】
 古川
 駒が好きで、みなさん見に来ているわけですから、もっと作品の内容を増やしてほしいのと、もっと写真を大きくしてほしいなと(両手を広げるジェスチャー入りで)
 増山
 僕もそう思ったんですが、最初に清水君(このサイトの元を作ってくれた)が「見るほうの負担になるから」と言うんで、今のようになったんです。
 前田
 でもやっぱりね、写真は大きいほうが絶対いいですよ。
 清水
 もう、一段階ですか?
 塩
 写真は、拡大してプリントアウトできるんですか?
 増山
 プリントは、たぶん画像が悪くなります。
 清水
 プリントアウトのことは、あまり考えていなかった。
 前田
 サムネイルのように元は小さくてもいいんですが、クリックすると大きくなるのもあったほうがいい。
 増山
 それについては、清水君ともよく相談して、考慮したいと思います。
 清水
 始めたのは、2年前でしたものね。そのときは遅かった(ブロードバンドがまだ整備されていなかった)ですが、今は考えてもいいかもしれませんね。
 前田
 あとはもう、酔棋さん(『駒の詩』)のは、かなり完成の域に達していて、別に言うことありません。

※駒の写真を大きくというご要望は、その後「フォトライブラリー」にて実現しています。

【字母紙に関して】
 水田
 ホームページは、あれだけいっぱいあるんで、初心者の僕としては感謝しています。ただ、フリーで字母紙をアップしてもらえるとうれしいかな。
 増山
 字母紙に関しては、また別な難しい問題が発生するので、今はフリーは考えていません。
 実際に自分で制作した字母紙でさえも、いっさい売ったことはありません。原則的に仲間内で交換し合ったり、僕の駒を購入した方が欲しいという場合に限って、差し上げることはあります。
 (今回田中さんに差し上げた字母紙を見せて、そのあたりを説明する)
 平賀
 これを貼って、彫るとは誰も思っていなかったんだろうね(字母紙を手にしながら)
 田中
 ホームページは、よくできていると思います。「書体への誘い」が興味深くて。
 増山
 もう写真(過去の作品も含めて)は、全部で15〜16くらいはできていますので、僕が原稿アップさえすれば、もっと充実します。ただし、北田さんと一緒にあらためて書体名を図書館で調べたりもしましたが、どうにもわからないのが多くて、手間取っています。
 「三田玉枝」なんかは、ホームページにも書いてあるとおりまったくわからなくて、また「長録」は、今回わざわざ取材してアップしました。
 北田
 よくわかんないのがあるね。いい加減なものも、ほんとうに多くて!

【掲示板を活性化しよう!】
 高橋
 増山さんは、結構反応が早いと思うんですよ。だから、もっと掲示板を活性化しましょうよ。
 平賀
 本来掲示板はそういうもんだし、そういうほうがいいよ。
 高橋
 周りからもっと意見を出して、どこそこにこんな駒があってよかったとか、いろいろあってもいいと思うんですよ。
 田中
 自分も剣道のホームページやっているんですが、誰もなかなか書いてくれないんですよ。だんだん自分ばっかり書くようになって。
 増山
 みなさんもどんどん書き込んで、掲示板をぜひ活性化してください。今後とも、よろしくお願いいたします。
 それではみなさん、長い時間ありあがとうございました。お気をつけてお帰りください。
 (どうもどうもお互いに頭下げて挨拶したり、パチパチと拍手したりで散会となりました)

第1回オフ会を終えて

 みなさんからいろいろなご意見やお話をうかがえ、とても楽しく、おもしろいオフ会になりました。このホームページを作っていくうえで、今後の参考にしたいと思っています。
 また、機会がありましたら、「第2回も」という気持ちにもなりました。その節は、今回参加した方々はもちろんのこと、このホームページをご覧になっているみなさんの参加もお待ちしております。
 みなさん、ほんとうにありがとうございました!


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駒の詩