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▼酔棋制作駒「第4回個展」―たかが駒、されど駒
 メモリアル1(個展を終えて・抽選プレゼント駒・飯島栄治七段指導将棋)
 メモリアル2(個展の模様・講演会・第5回オフ会)(▼ここから移動)

▼「酔棋制作駒『第4回』出品作」(▼ここから移動)

個展開催当日に、会場に貼らせていただいたポスター。今回の個展は、「たかが駒、されど駒」をテーマとして掲げた。


 ■開催日程

 2016年10月15日(土曜)、16日(日曜)の2日間
 10時〜18時

 ■開催会場
 増山自宅(東京・高田馬場)

第4回個展を終えて

 上記の日程・会場で、駒師としての号・酔棋こと増山雅人の、「第4回個展」を開催しました。お忙しい中、個展にご来場いただいたみなさんに、あらためてこの場でお礼を述べさせていただきます。
 左に掲載したポスターは、個展会場に貼ったものです。


 2001年9月にホームページ『駒の詩』を開設してから、早いもので15年目を迎えています。ありがたいことにこのHPへのアクセス数も、2016年11月現在で22万近くになっています。それだけ多くの駒好きをはじめ、みなさんに認知され支えられてきたことを振り返ると、内心忸怩たる思いがします。
 私(酔棋)が駒を作りはじめたのは、第1作が1977年5月に完成ですから、今年(2016年)で40年近くにもなります。私自身もこんなにも駒を作ることになるとは、夢にも思いませんでしたが、今回の個展の出品作を含めて、2016年10月現在で制作数も406作となりました。
 制作数400組を超えたのを記念して、今回の「酔棋制作駒『第4回個展』―たかが駒、されど駒―」を開催しました。これからも駒を作りつづければ、いずれ500組も可能かもしれませんが、私自身年齢も重ねていますので、たぶん500組は無理だと考えています。ですから、今回の個展がおそらく最後になるでしょう。これまで以上に今後も1作ずつ心を込めて駒を作っていこうと思っています。
 今回の個展のテーマとした「たかが駒、されど駒」は、かつて私が業界紙に駒のことについて連載した「たかが将棋駒」と、よくいわれる「たかが○○、されど○○」から、思いつきました。そろそろ終活を迎える私の人生を振り返ると、「将棋」とそれに使う「駒」への情熱や思いは半端なものではなかった気がしています。
また、私の駒の弟子でもあり、ものづくりの師でもあった、今は亡き漫画家・永島慎二さん(▼別項参照)が、よく私に言っていた言葉「増山さん駒で救われるんですよ」が思い浮かびます。これまで何とかやってこられたのも、人生で「駒作り」という没頭できる時間をもつことができたからです。そのことについては、私自身それなりの自負もあり、まさに至福の時間でした。もしも「駒作り」にめぐり合わなかったら、これほどの充実した人生を送れなかったと思っています。ほんとうに私の人生は、「たかが駒、されど駒」そのものだったのです。

 最後に、このたびの個展開催・オフ会の一連の催しの、設営や運営などを手伝っていただいた、私の友人の三上勉さん、樋村和己さんをはじめ、いつも何かとお世話になっている「将棋駒研究会」会長北田義之さんには、感謝の言葉もないくらいです。
 みなさん、ほんとうにありがとうございました!

■行った主なイベント
◆プレゼント抽選駒・ご来場者会場くじ
◆飯島栄治七段指導将棋(10月15日のみ)
◆酔棋駒(盛り上げ駒)で将棋を指そう!
◆銘駒鑑定(北田・増山)
◆会場にて「実践!酔棋流書き駒」
◆アタリ根付名入れ
◆酔棋駒資料閲覧(『酔棋字母帳』など)
◆「将棋駒の世界〜歴史とその魅力〜」増山雅人講演(無料/予定10月16日午後2時〜)
◆第5回『駒の詩』オフ会(24名参加)

 駒の制作数が100組に到達したとき、1991年「酔棋制作駒個展―棋は鼎談なり―」を開催。また、制作数250組超えを記念して、2005年「酔棋制作駒『第2回個展』―使われてこそ名駒―」(「第2回個展メモリアル」▼別項参照)を開催。2009年「酔棋制作駒『第3回個展―駒の後ろに作者が見える―』(「第3回個展メモリアル」▼別項参照)を開催。それぞれの詳細や模様は別項をご覧ください。

出品作について

 詳細は上記の▼「酔棋制作駒『第4回』個展出品作」から移動してください。今回は、400組目の記念作でありこのHPのトップページに掲載している「源兵衛清安虎杢盛り上げ駒(第400作)」をはじめとする新作・旧作を含め8作が、展示即売の駒でした。なお、これらの駒は、従来どおり「酔棋制作駒作品ライブラリー」などにも掲載してあります。


個展会場プレゼントについて

●ご来場のプレゼントについて

 個展に訪れたすべてのみなさんに、受付時に抽選(1人1回)していただきました。その「ご来場者会場抽選くじ」(その場でアタリかハズレ)のプレゼントは、下写真の「色紙賞」として「本田小百合女流三段色紙」(2枚)、「中座真七段色紙」(2枚)、「中座七段サイン入り著書」(2冊)、「A賞」として下記に掲載した、『DVD駒を作る』(5枚)、 『NHK駒シリーズCD』(5枚)、拙著『将棋駒の世界』(10冊)、のうちの1品か、「根付賞」として酔棋作の「書き駒根付」(22個)、道和作の「格言彫り駒根付」(22個) などが当たりました。

本田小百合女流三段提供の色紙。 中座真七段提供の色紙。 中座七段の著書『中座の横歩取り』。

『DVD駒を作る』 『NHK駒シリーズCD』 『将棋駒の世界』

●ご来場者プレゼント根付(新たに酔棋と道和が作りました)・名入れイベント

酔棋作の「書き駒根付」6種。 道和作の「彫り駒根付」。

 上写真に掲載した根付は、今回のために新たに作ったものです。先に書きましたように、酔棋作「書き駒根付」と道和作「彫り駒根付」です。 「書き駒根付」(酔棋作)としては、今回のテーマでもある「たかが駒、されど駒」、私の好きな「使われてこそ名駒」「棋は鼎談なり」と、よく作る「バラ」「桜」「チューリップ」の色漆を使った女性向きの根付。それに「彫り駒根付」(道和作)は、将棋の格言を彫っていただきました。 道和こと樋村さんは今回の個展の役員などもしていただき、いろいろとお手伝いしていただいている「将棋駒研究会」の駒作り仲間でもあります。

●「第4回個展」ご来場プレゼント駒

駒木地・中国黄楊虎杢

 当選者の方に、この駒木地で「書き駒」か「彫り駒」のどちらかを、ご希望の書体でお作りします。
 予定ですが、2016年12月中までに作ってお渡ししたいと思っています。 


▼拡大 ▼拡大


  上記の駒木地「中国黄楊虎杢」は、会場にいらして抽選に応募(連絡先/お名前、携帯番号かメールアドレスを書き抽選箱に入れて応募する)していただいたみなさんを、16日(日曜)午後5時に厳正なる抽選を行って当選者を決定しました。 抽選の模様は下の写真をご覧ください。抽選を行ったのは、北田さん、三上さん、私(酔棋)です。

北田さんが、抽選箱から1枚引き
ます。
当たりを確認する三上さんと私。 10番目に応募いただいた方が当
選 しました!

  トップページにおいてすでにお知らせしたように、当選者は埼玉在住の田村将司さんに決定しました! 田村さんに電話で当選をお知らせすると、第一声は「エッ! マジ」でした(笑い)が、その後喜びも伝わってきました。翌週の土曜日に田村さんに拙宅までおいでいただき、下記のように『酔棋字母帳』からお好みの書体を選んでいただき、上記の「中国黄楊虎杢」の駒木地で彫り駒を作ることになりました。

田村さん(左)に駒木地をお渡しする。 『字母帳』をご覧になり、「三孝」を選ぶ。

お名前・田村将司さん(埼玉)

当選時の喜びのメール

  抽選で当たることに縁がないので驚いています。
 今回も全然当たるとか考えていないで、 抽選の時間にはすっかり忘れて「笑点」を見ていました。
 素晴らしいものをいただけるので、 一生ものとして使い込んでいこうと思います。

▲画像拡大 まずは、「喜びのコメント」をいただきました。

 田村さんが選んだ書体「三孝(さんこう)」については、上に掲載した字母紙を ご覧ください。 それをご覧になればおわかりのように、この「三孝」という書体は、北田さんの叔父さん・北田三孝(みつたか)氏が由来なのです。今回の個展よりも前に別な駒展で、田村さんと北田さんが偶然会ったとき、田村さんは「三孝」の書体を探していたとのことです。そこで、北田さんが先の由来も教え、その字母紙を送ったことがあるとわかりました。 今回、田村さんがこの書体を作ることになったのには、何か不思議なご縁が働いたような気がします。
 今回お作りする駒は、「酔棋制作駒プレゼント抽選」の「第13回」に該当します。ですから、完成したとき(2016年12月予定)には、「第13回駒紹介」として掲載させていただきます。楽しみにお待ちください。

飯島栄治七段指導将棋について

飯島栄治七段指導将棋(無料)

飯島栄治七段。

■10月15日(土曜日)午後2時〜午後6時
■指導将棋受付・三上勉、樋村和己(撮影担当)
■飯島賞(飯島七段にお任せ)

 上記のとおり飯島七段には、3面指しで指導将棋を指していただきました。終了時間ぎりぎりまで指していただいた方々は、全部で10人でした。
 手合いは、下手「六枚落ち」から「角落ち」までです。結果は上手の8勝2敗です。勝った2人は、「将棋駒研究会」の会友でもある、吉澤六段(角落ち)と小学4年生の清水君(六枚落ち)でした。その指導将棋の模様は、下記の写真をご覧ください。
 これらの対局に使用した駒は、飯島七段愛用の「巻菱湖島黄楊根杢盛り上げ駒(第320作)」と、こちらで用意した私の愛用駒「龍山安清島黄楊虎杢盛り上げ駒(第195作)」をはじめ、いずれも酔棋作の盛り上げ駒です。なかには、自ら持参した酔棋駒で指す方もいらっしゃいました。結果はともかく、飯島七段に指してしただいて、いい記念になったのではないでしょうか。
 なお、対局終了後、飯島七段から色紙や特別賞としてバッグ(飯島さん販売の「ひきかくくんグッズ」のひとつ)などいただいて、みなさん喜んでいらっしゃいました。なお、「ひきかくくんグッズ」はアマゾンや楽天でも購入できます。
 飯島七段には、この場を借りてお礼を述べさしていただきます。指導将棋お疲れさまでした。
 ほんとうに感謝しています!


指導将棋に入る前に、駒の説明する飯島七段。 「四枚落ち」でも上手の厳しい攻め。
この2局とも「角落ち」戦。 「角落ち」で善戦した山口さんにはバッグ。
「六枚落ち」で悩む上手。 清水親子は、少年のみ勝利で色紙。
吉澤六段は、実力どおりで色紙を手にする。 努力賞でバッグを手にする飯島さん。

▼酔棋制作駒「第4回個展」―たかが駒、されど駒
 メモリアル2(個展の模様・講演会・第5回オフ会)(▼ここから移動)

▼「酔棋制作駒『第4回』出品作」(▼ここから移動)

 

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