「酔棋流駒の作り方」をお読みいただいた方は、私の駒作りのノウハウをおおよそ理解していただいたはずだ。これまでに制作した駒は、おそらく「盛り上げ駒」がもっとも多いと思うが、それに次ぐのがたぶん「書き駒」だろう。次いで初期のころに多かった「彫り駒」、もっとも数が少ないのが「彫り埋め駒」だと思われる。 |
「書き駒教室」について 私(酔棋)が主催する「書き駒教室」は、将棋好きで駒好きの方ならどなたでも参加できます。ただし、東京・新宿(最寄駅JR高田馬場)にある拙宅のマンションで行いますので、東京近郊の方を対象にしようと考えています。また、「書き駒」がすぐに無理な方は、まずは「根付」作りから始めてもいいと思っています。 @書き駒実践に使うための駒木地は、こちらで用意します。ただし1組分を作りたい場合は、ご自分で木地師かネットオークションなどで、駒木地を用意してください。一応、「書き駒」用の1セットとして、「中国黄楊板目」を4000円で、「将棋駒研究会」会長・北田義之氏より提供してもらえることになっています。 ※すでにこのサイトでも掲載していることですが、現在私(酔棋)は透析生活中です。ですから、申し訳ないですが「書き駒教室」の開催は断念しております。 |
私(酔棋)が作った最初の書き駒は、「あの駒今/1.新宿ゴールデン街に駒音がする―将棋酒場「一歩(いちふ)」(▼別項参照)の下段に掲載している「淇洲書島黄楊板目書き駒・酔棋作(第117作)」(1993年作)だ。驚くべきことに、現在から20年以上前になる。当時とは書き駒の作り方もやや変更しているが、この10年は次ページからの作り方とまったく同じである。
「書き駒教室」用に、サンプルの駒として手元に置いておいておくために、「錦旗」「源兵衛清安」「水無瀬」「巻菱湖」のクラシック4書体を作っておくことにした。しばらくはこれらの駒は見本なので使うつもりはないが、いずれ「将棋塾」みたいなものをやってみようと考えているので、その際は実戦用に下ろそうと思っている。
みなさんがご覧になって、もしもこれらの駒(酔棋所蔵)を譲ってほしいという方は、次の見出し「お譲りした『書き駒教室」用の駒」をご覧いただきたい。いずれの写真ももっと大きなものをご覧いただきたい場合は、「フォトライブラリー」(▼別項参照)の「▼書き駒教室用」の項目で制作番号順でお探しください。
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クラッシクウェーブと称される4書体(「錦旗」「巻菱湖」「水無瀬」「源兵衛清安」)のうち、やはり「巻菱湖」は「書き駒教室」用としては、必ず作っておかなければいけない書体であろう。
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クラッシクウェーブと称される4書体の最後として、「水無瀬」を作っておくことにした。
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上に掲載した4つの駒は、「書き駒教室」用のサンプル駒として作ったものだが、このHPをご覧になっている方などをはじめとして所望された場合は、同じようなものを作ってお譲りしようと思っている。ただし、すぐにでもこの駒そのものを譲ってほしいという場合は、とりあえずは私にじかにメールで問い合わせしていただきたい。ちなみにお譲りする価格は、「『駒の詩』情報室/酔棋制作駒・駒木地リスト」(▼別項参照)に書いてあるとおり。ここに掲載する書き駒は、すべて「島黄楊柾目」で作るから、参考価格をそこで確かめていただきたい。
お譲りした書き駒も、みなさんの参考になると思い、所蔵者を入れて引き続き以下に掲載しておくことをお断りしておく。
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第1弾としては、まずは「錦旗」から作ってみた。
「『錦旗』で始まり『錦旗』で終わる」と拙著『将棋駒の世界』にも書いたように、まさに王道をいく駒の書体だ。 |
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俗に「細字の清安」といわれる「源兵衛清安」が書き駒の第2弾。 |
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すぐ下に掲載している「源兵衛清安(第365作)」を前にお譲りしてしまったので、また新たに作ったのがこの「源兵衛清安(第382作)」である。 |