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A級予選リーグ |
A級予選リーグ出場者
藤井四段 |
高橋四段 |
本田三段 |
植木四段 |
中島四段 |
湯元四段 |
橋浦四段 |
樋村四段 |
A級予選リーグがいよいよ始まった。 |
A級予選リーグに出場したのは、上写真のみなさんです。ほとんどの方が四段ということで、激戦が予想されました。
ただ一人の三段は本田さんだけでしたが、前回の大会「B級の優勝者」(▼別項参照)ですので、A級に出場していただきました。なかにはアマ強豪で活躍した方もいらっしゃるのですが、お年をめしたので四段で出場していただきました。みなさん古くからの私の友人や仕事関係者、また駒作り仲間やネット申し込み者と、年齢や職業もバラエティーに富んでいます。
上記の表のように、抽選の結果予選1組・2組に分かれました。対戦結果は予想どおり激戦で、両組とも決勝トーナメント出場の2人目は、決定戦の3局目指すことになりました。
激戦を制し決勝出場者決まる
A級決勝トーナメント |
A級優勝者と3位が決定!
3位決定戦。中島さん(右)が熱戦で湯元さん(左)を降す。 |
上のトーナメント表で、決勝の結果をご覧ください。
左ブロックからは、高橋さん(予選1組1位)が湯元さん(予選2組2位)を降し、決勝戦へコマを進めます。右ブロックからは、藤井さん(予選1組2位)が中島さん(予選2組1位)降し、決勝へ。この戦いは、大山VS中原時代のような旧型に、その後急戦模様からお互い手を出せないまま持久戦になり怪しいねじり合いの末、少しだけ終盤で藤井さんにツキが残っていました。これで藤井さんは、予選の1局目で負けた高橋さんと2回目となる対戦で、A級の優勝を争うことになりました。
各ブロックの敗者・湯元さんと中島さんで3位決定戦を行い、中島さんが熱戦をものにして3位となって本田小百合女流二段揮毫の扇子を獲得しました。湯元さんは、予選と同様に中島さんに惜敗を喫します。
決勝は賞品の「鵞堂」で指す
藤井陣の穴熊をにらむ高橋さん(右)。両者読みにふける。 | さしもの熱戦も、藤井さんの投了で終了。記録を取っていた池田さんも加わり早速感想戦が始まった。 |
決勝戦は、A級の優勝賞品となる「鵞堂書島黄楊虎斑盛り上げ駒(第302作)」(下写真参照)を使っての対戦となりました。先手の高橋さんは居飛車棒銀、後手の藤井さんは四間飛車穴熊という、かつてよく指された対振り飛車戦でした。対局の展開は、下記から「棋譜ページ」(指し手の解説もあり)に入って番号を選んで、決勝戦をご覧ください。
藤井さんは「第1回将棋大会」でもA級準優勝でしたが、引き続き今回も惜しむらくはA級準優勝という結果に終わりました。とはいえ2回連続のA級準優勝ということは、かなりの実力ではないかと思われます。今回も、2位の賞品を獲得しました。
優勝した高橋さんは、かつてシニアの全国大会で3位になったことがある実力者でしたから、当然の結果ともいえるのかもしれません。今回の優勝で、私の作った駒はこれで4組目となりました。
優勝賞品の「鵞堂」の玉将。その他の画像は、トップへを参照。 | 中盤の難所。後手・藤井(左)VS先手・高橋(右)。 ▲画像クリックで拡大 |
A級優勝賞品の駒を手に持つ高橋さん。 |
■高橋清さんA級優勝コメント
優勝するとは思ってなかったんですけど、指していて途中から「もしかしたらと……」とだんだんその気になってきました。賞品の駒は実際に決勝戦で指しているときから、気に入ってました。
ちょうど3年ぐらい前に、東京代表になって全国シニア大会の3位になったこともあります。今回、結局は4連勝できたんですが、その中ではやはり決勝戦がちょっともたついて難しかったです。
酔棋さんの駒は、これで4組目となりました。みなさんありがとうございました。もともとは駒も好きだったのですが、これを機会に、また駒に目覚めようと思っています。みなさんよろしくお願いします
■藤井俊哉さんA級準優勝コメント
決勝は高橋さんと再戦となりました。
棒銀対策もないままなので、穴熊に変化してみました。
初戦同様に仕掛けられてあっさり不利になってしまいました。
中盤で少し盛り返したものの、終盤ではきれいに寄せられてしまいました。
同じ大会で2試合対戦すると指し分けになることが多いのですが、2連敗と実力どおりの結果でした。
以前から、対振り飛車の棒銀は実は非常に有力と思ってます。あらためて、棒銀対策を勉強し直します。
楽しいひととき、ありがとうございました。
その後、抽選で根付をいただきました。
■増山コメント
高橋さんは、15年ほど前に私が開催していた「酔棋会」(原田さん、本田さん、武澤さん、途中から三上さんも参加)という将棋会のメンバーとして、参加していた時期もありました。そこでの大会で優勝したこともあり、かつて私の作った駒を手に入れていますので、今回の賞品で4作目となります。当時からアマ強豪でもあり、かつ駒好きでもありました。
藤井さんは、前回はアマ強豪知られる金子タカシさんに敗れ、今回はシニアの全国大会で3位の高橋さんに敗れ、惜しくも優勝は逃しました。とはいえ、相手がいずれもアマ強豪だったのですから、むしろ善戦といえるのではないでしょうか。「3度目の正直」ではありませんが、もしも3回目の将棋大会があったなら、この次はみなさん藤井さんを応援してください。
B級予選リーグ |
持田初段 |
真尾二段 |
稲垣三段 |
武澤初段 |
白田二段 |
勝部3級 |
原田三段 |
北田初段 |
ギャラリーが見守る中、B級予選リーグが進む。 |
B級予選リーグに出場したのは、上写真のみなさんです。下は3級から上は三段までと棋力に幅がありますので、3級の少年・勝部くんは駒落ちのハンデ戦となりました。
武澤さんと原田さんは、私と同じ高校の同級生で、今でも麻雀や飲み会などでちょくちょく顔を合わせています。ことに原田さんは、数年前に大病を患い将棋はまったく指していませんでした。今回の大会が久しぶりの対局なので、本来は四段でしたからA級なのですが、まったく自信がないとのことで、B級の出場となりました。
稲垣さんは、たまに「将棋駒研究会の例会」(▼別項参照)に訪れる、駒マニア(作るほうではなく収集)です。その駒研の会長・北田さんも、たまには「作るだけでなく指したい」ということで出場となりました。その他の方々も、駒好きや将棋好きのみなさんです。
上記の表のように、抽選の結果予選1組・2組に分かれ、決勝トーナメント出場の2人を争う熱戦が繰り広げられました。
激戦を制し決勝出場者決まる
予選1組からは、真尾さん(予選1位)と稲垣さん(予選2位)がそれぞれ決勝に進出。
真尾さんは2連勝で、すんなりと決勝に進出。稲垣さんは決定戦を制して、予選を突破しました。なかにはチェスクロック使用の対局にあまり慣れていない方が、時間切れ負けなどといったハプニングもありました。
武澤さんと持田さんは残念ながら予選敗退となり、本田女流二段との指導対局に回りましたが、そちらでもプロの厳しい洗礼を受けたようです。
予選2組からは、白田さん(予選1位)と原田さん(予選2位)がそれぞれ決勝に進出。
原田さんは久しぶりの実戦対局となった最初の白田戦に戸惑い、実力が発揮できないうちに敗れました。白田さんは、2連勝で決勝に進みます。第2局で北田さんを降し、原田さんは結局予選を脱出します。
北田さんは第1回将棋大会ではA級4位(駒落ち戦あり)でしたが、今回はB級予選敗退に終わりました。大人に交じってただ一人の少年・勝部くん(予選写真では、後方にお父さんが対局を見守っている)は、2連敗で予選で失格となり、指導将棋に回りました。
B級決勝トーナメント |
3位決定戦。稲垣さん(右)が熱戦で真尾さん(左)を降す。 |
B級優勝者と3位が決定!
上のトーナメント表で、決勝の結果をご覧ください。
左ブロックからは、原田さん(予選2組2位)が真尾さん(予選1組1位)を降し、決勝戦へコマを進めました。右ブロックからは、白田さん(予選2組1位)が稲垣さん(予選1組2位)を降し、決勝へ進出。これで原田さんは、予選の1局目で負けた白田さんと2回目となる対戦で、B級の優勝を争うことになりました。
各ブロックの敗者・真尾さんと稲垣さんで3位決定戦を行うことになりました。真尾さんと稲垣さんは、予選では同じ1組でしたがそのときに対戦していませんでしたから、初対局で3位を決めることになります。結局、稲垣さんが熱戦を制して3位となって本田小百合女流二段揮毫の扇子を獲得しました。真尾さんは残念ながら、賞品は獲得できませんでした。
決勝は賞品の「清安」で指す
中盤の難所を迎えた、原田(左)VS白田(右)のB級決勝戦。 |
決勝戦は、B級の優勝賞品となる「清安書島黄楊荒柾書き駒(第304作)」(下写真参照)を使っての対戦となりました。先手の白田さんは四間飛車高美濃、後手の原田さんは居飛車天守閣美濃という、持久戦の対振り飛車戦となりました。対局の詳しい展開は、下記から「棋譜ページ」(指し手の解説もあり)に入って番号・日付を選びB級決勝戦をご覧ください。
決勝戦の将棋は優劣が二転三転し、最後の最後に白田さんが詰みを逃し、優勝も逃しました。結果としては、原田さんが優勝したのですが、優勝賞品の駒は辞退して、結局白田さんのものとなりました。原田さんはもともとはA級出場の資格者でもあり、予選で白田さんに一度負けているので、賞品を辞退したと思われます。いずれにしましても、大病から復活して将棋を楽しめるようになったのは、原田さんの友人として私(酔棋)も拍手を送りたいと思っています。
優勝賞品の「清安」の玉将。その他の画像は、トップへを参照。 | 中盤の難所。後手・原田(左)VS先手・白田(右)。 ▲画像クリックで拡大 |
駒を手にする喜びの白田さん。 |
■原田さんB級優勝コメント
病み上がりということもあり、ここしばらくは将棋を指していませんでした。そこで増山さんに頼んで、今回はB級出場となったわけです。やはり予選の1局目は、手が見えなくてただ指しているという感じで白田さんに負けました。それでも何とか予選は突破でき、その後決勝戦を迎えました。この将棋も、どっちに勝ちがあるのかわからないくらいの展開になり、最後は白田さんが間違えて、私が勝ったわけです。
そんな状況での優勝でしたから、賞品はいただくわけにもいきませんので、辞退させていただき白田さんに差し上げることにいたしました。次回の将棋大会がもしもあれば、今度はA級に出場して頑張ってみます。
優勝を争った白田さんをはじめ、大会の運営にかかわったみなさんにも感謝しています。
■白田さんB級準優勝(駒獲得)コメント
準優勝で駒をいただいてしまって、申し訳ないです。ほんとうに、ありがとうございます。
増山さんの駒は、今から20年ほど前にいくつか作ってもらって持っています。これからも、駒に力を入れてやっていきたいと思っています。みなさん、よろしくお願いいたします。
■増山コメント
古くからの友人である原田さんが、数年前に大病を患ったにもかかわらず、今回B級とはいえ優勝できたことはとてもよかったのではないでしょうか。
これまでも、高校時代の仲間たちと定期的に会って麻雀や軽く飲んだりはしていましたが、これからはたまに将棋を指す機会も設けたいと思っています。団塊の世代の私たちは、原田さんのみならずいつ患うかわかりませんので、くれぐれも健康には留意しなければと思いを新たにいたしました。
私の会社で編集した書籍『超急戦殺しのテクニック!』(絶版)の表紙に使ったのは、白田さんの依頼で作った「王羲之島黄楊孔雀杢盛り上げ駒(第65作)」でした。この駒の制作年数を調べると1988年でしたから、まさに白田さんの言うとおり20年以上前になります。
優勝した原田さんの辞退とはいえ、白田さんのコレクションに加わった「清安」も、たまには実戦で使ってみてください。
「将棋大会」も予定どおりの時間までに終了し、A・B級のそれぞれの優勝者、準優勝者、3位の方々に、みなさんの拍手の中、賞品を授与しました。ついで、参加したみなさんのうち6人を除くみなさんが、引き続き第4回オフ会に出席しました。 本田女流二段も、オフ会に参加していただきました。
第4回オフ会・本田指導将棋の模様は、そのページ引き続きご覧ください。