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巻菱湖書中国黄楊赤柾盛り上げ駒
第316作(本田小百合氏所蔵)


別カット

駒を手にする本田女流二段と私(酔棋)。 差し上げた新しい駒による記念対局。

「玉将」(左)と裏にお名前を彫り埋めで入れた「王将」(右)。
 本田小百合女流二段と私(酔棋)は、これまでにも何かとご縁(「あの駒は今8」▼別項参照)があり、2009年4月の「第3回個展」(▼別項参照)のときに同時開催した「第2回将棋大会」(▼別項参照)で「指導将棋」(▼別項参照)をお願いした。
その節に、将棋駒研究会会長・北田義之さんが「駒木地を提供するから、本田さんに駒を作ってあげなよ」と私に言ってけしかけたのをきっかけとして、本田さんに差し上げる上記の駒「巻菱湖」を私が作ることになったというわけだ。いただいた赤柾の駒木地に、本田さんが選んだお好みの書体を収めたものである。
 やがてこの駒が完成し、「駒贈呈のお祝いの会」(2009年8月15日)を私が催すことになった。先の個展や将棋大会でお世話になった北田さんや三上勉さんと、本田さんから購入した女流棋士のパーティーに私と一緒に行った植木宣隆さんを、「お祝いの会」にお招きした(下写真参照)。
 まずは拙宅にて、本田さんと私とで新しい駒で記念対局を行い、次いで駒木地を贈呈した北田さんが本田さんと二枚落ちで記念対局を指した。私との記念対局は、思惑と違い本田さんに角換わり腰掛け銀に誘導され、私の序盤の構想力に問題があり完敗に終わった。その将棋は、下記から棋譜ページに入ってご覧いただきたい。北田さんも同じく完敗だった。
贈呈した「巻菱湖」で対戦
棋譜は▼棋譜ページへ
※棋譜ページを開いて、「17.増山VS本田」戦を選択してください。

  新しい駒での記念対局は、結果はともかく(笑い)無事にすみ、引き続き私の地元のレストランでみなさんと楽しくひと時を過ごした。男ばかりの将棋会なら居酒屋が定番なのだろうが、せっかく女流棋士を招いたのだからワインとステーキもたまにいいのではと、ちょっとしゃれてみたのである。参加していただいたみなさんにも好評だったようで、企画した私としてもまずはホッとしている。
 本田さんの所蔵となった「巻菱湖」が、これからの将棋界での本田さんの活躍に少しでも役立ってもらえれば、作った私としてもこれ以上の喜びはない。「第17期倉敷藤花戦」(2009年)で本田さんは決勝で敗れ、惜しくも挑戦権を逃したのは残念であるが、捲土重来を期してこれからも頑張って! 

北田さんとの記念対局。 会食中のひとコマ。 参加したみなさん、パチリ。

 

 

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駒の詩