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龍山安清薩摩黄楊縮み杢盛り上げ駒
第273作(林田英男氏所蔵)


この駒の素彫りの状態のときのもの。薩摩の杢は、かなり堅くて彫るのに苦労する。 この駒の彫り埋めのときのもの。写真だとわかりにくいが、盛り上げの写真と見比べていただけるとその違いはわかっていただけるはずだ。

 数ある「安清」の中で、私が最も気に入ったものが、別項の「名工の轍・豊島龍山」で紹介している、今は亡き龍山作の書体であった。
 そこで、本来は奥野作の「錦旗」を通称「奥野錦旗」(「書体への誘い・錦旗」参照)というのにならって、龍山作の「安清」(数種類あり)を、私が「龍山安清」と名づけたわけである。同じく「作品ライブラリー・龍山安清(第195作)」は、私自身が日常に使っている駒であることから、この書体は自分好みでもあるし、得意としている書体の一つでもある。
 依頼者の林田さんは、「関西駒の会」の会長(「第3回オフ会実況!」参照)でもあり、自らも駒や駒木地も作ってもいる。だから、この薩摩黄楊縮み杢の駒木地は、林田さん持ち込みなのである。島黄楊、薩摩黄楊にかかわらず「龍山安清」は、このような比較的派手めな駒木地のほうが似合っている気がする。
 駒作りのうえでの工程の違いは、上の2つの写真をご覧いただきたい。

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駒の詩