2005年3月19・20日に開催した「酔棋制作駒『第2回個展』−使われてこそ名駒−」の記念作(250組目となる)である。
もともとこの「董仙」は、別項「名工の轍・豊島龍山」に掲載している龍山作の「董仙」(小ぶり)の影響を強く受けて作るようになった。
このHP上でも、他に「書体への誘い・董仙」と「あの駒は今2」にも掲載しているので、見比べていただきたい。それらはいずれもかなり小ぶりに制作したものだが、この駒は派手な駒木地(虎目杢)の通常のサイズで作った。
通常の呂色漆とは異なって、盛り上げ用としてやや茶色味を帯びた木地呂漆を使用した。「玉将と歩兵」の下の写真を見ておわかりいただけるだろうか。