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「将棋駒研究会」展示即売会(2013年10月5日・6日)/会場メモリアル

「将棋駒研究会」展示即売会他ページへ▼会友出品作▼会場抽選プレゼント駒当選者発表


会場入り口に貼ったポスター。豪華に3枚!

 私(酔棋)が所属している「将棋駒研究会」会友による手作りの将棋駒(彫り・彫り埋め・盛り上げ・駒木地)の展示即売会が、2013年10月5日(土曜)・6日(日曜)の両日に開催されました。その模様をここで紹介いたします。
 「将棋駒研究会」では、『駒のささやき』(▼別項参照)を発刊した1996年(平成8年)以降も、1998年(平成10年)、2003年(平成15年)、2007年(平成19年)、2010年(平成21年) と数年間隔で展示即売会を開催してきました。前回に引き続き、東京・恵比寿の『エビス・ギャラリー コウゲツ』が会場となりました。 駅に近く、とてもきれいな場所です。
 多くの会友の作品をはじめ、私(酔棋)も新作も含めて数作出品いたしました。それらの作品(全約75作)は、上記の「会友出品作」で一部を紹介(会場で売れた駒もありますので、参考価格は外してあります)していますので、そちらもぜひご覧ください。駒好きのみならず、将棋の好きな方、または物作りや芸術・工芸などに興味のある方、多くのみなさんのご来場していただきました。
 「将棋駒研究会」会長の如水(北田義之)や酔棋(増山雅人)をはじめ、多くの駒作り仲間も日程期間中は会場に詰めて、「銘駒の鑑定」や駒に関する質問、各駒師への制作依頼など、駒に関することにいろいろと応じました。また、会場にて手作り駒で「将棋を指せるコーナー」も設けましたので、訪れたみなさんと会友などが、実戦を楽しみました。私も愛用の「龍山安清(第195作)」(▼別項参照)を持参しましたから、それで一局指しました。
 開催日両日は、会場にてご来場者に抽選していただき、手作り駒や手作りの根付が当たるイベントも行いました。その結果や模様は、上記の「会場抽選プレゼント駒当選者発表」で紹介しています。そちらも合わせてご覧ください。

※なお、ここで使っている写真は、私(酔棋)が撮ったものだけでなく、会友の市村勉(号・昇悦)さん、樋村和己(号・道和)さんの撮った写真も使わせていただいたことをお断りしておきます。

会場メモリアル

今回使った「展示即売会ご案内」(ギャラリー・コウゲツ地図入り)。

来場者でにぎわう展示会場

 午前10時開場にしていましたが、初日は雨にもかかわらずありがたいことにそれよりも前にいらして、開場を待つみなさんもいらっしゃった。受付をすませてから抽選クジを引き、目当ての駒へまっしぐら! その駒を手に入れた方に喜んでいただくのは、作った作者はもちろんのこと、他の会友にとっても励みとなるにちがいありません。
  場所柄か、東京近郊の方々が多いのは当然ですが、遠くは北海道や九州、大阪などから訪れた来場者もいて、会場のいろいろなところで駒談議に花が咲いていました。女性や子どもの多くは、「実践! 駒作り」や「な〜んちゃって書き駒」のコーナーで、自ら筆を取って、根付作りにチャレンジしていました。
  今回初参加の会友のみなさんも、このような会場の熱気やにぎわいは、これからの駒作りにおいてとてもよい経験になったことでしょう。
 
受付をすませてから、プレゼント抽選を引く。 今回は女性やお子さんたちも数多く訪れた。
会場で行われたイベントに参加する方、それを見る来場者。 それぞれが思い思いに駒を楽しむ。
手前が受付で、クジ、書籍、CDが置いてある。 駒観賞に飽きた方は「手作り駒で指そう!」で一局。

会場イベント

駒が当選したみなさん(詳細は「会場抽選プレゼント駒当選者発表」へ)

 今回の「展示即売会」のイベントの一つ、ご来場いただいたみなさんに4組の手作り駒などが当たる会場抽選も、無事に当選者が決まりました。なお、詳細は「会場抽選プレゼント駒当選者発表」(▼別項参照)をご覧ください。ここでは、駒が当選した4人のみなさんの写真とお名前だけ、紹介させていただきます。駒を持っている方が当選者で、並んでいる方がその駒の制作者(駒師)です。

増山(号・酔棋)と「篁輝」を手に持つ齋藤耕一さん(東京)。 蜂須賀さん(号・蜂須賀)と「兼成」を手に持つ武澤政博さん(埼玉)です。
「魚龍一字」を手に持つ丸島基和さん(東京)と中沢さん(号・蛍雪)。 樋村さん(号・道和)と「中島」を手に持つ竹井粋鏡さん(東京)。

「実践! 駒作り」(中沢貞夫/号・蛍雪)

 「実践! 駒作り」のコーナーは、中沢さん(号・蛍雪)の担当です。その場で、駒彫りの実践をやりました。多くの方が駒作りに興味があるようですが、実際にやってみる方はどうしても限られてきます。当日、「将棋駒研究会」会長・北田さんより駒作りキットを購入して、新たに駒作りを始める方も展示会にいらっしゃいました。
 2日目になると来場者も少なかったので、中沢さんを囲んで会友仲間で駒作り談議となりました。

中沢さんに駒作りのノウハウを質問する、ご来場者も見かける。 手前の女の子は、書き駒で自分の名前を書き、根付を作っているところ。
会友の三浦(左手前)、樋村(正面)、足立(右から2人目)さんたちも実践に参加。 会友仲間に、具体的に駒作りのアドバイスをする中沢さん。

「な〜んちゃって書き駒教室」(増山雅人/号・酔棋)

 「な〜んちゃって書き駒教室」のコーナーは、私(号・酔棋)の担当です。本来の書き駒は、漆を使うのでもちろんすぐにはできませんが、漆の代わりに水性アクリル絵の具を使いました。これだと漆のように盛り上げにはなりませんが、少しおくだけで乾きます。
 その場で書き駒の実践(「鵞堂一字」の書体で)をやり、それを根付にしてご来場者に差し上げました。表の駒字を私が書き、裏にそれぞれご自分のお名前を自ら書きました。女性にとっては、このようなものは興味があるらしく、数人の方々が実際に取り組んで完成させ持ち帰りました。

手作りの根付作りには、女性やお子さんが多く参加した。 見本(馬)を見ながら、下のアタリをもとに水性アクリル絵の具で書いていく。
会友仲間の池田(手前左)、足立(右)さんたちに、書き駒の説明をしている。 池田(号・三升)さんが、実際に書き駒の「歩」を書いているところ。

本田小百合女流三段指導将棋

5日(土)午後3時より
本田女流三段に指導将棋!

 本田女流三段には、テレビの収録のあとに、「展示即売会」にいらして指導将棋を指していただきました。下は「六枚落ち」から「平手」まで、三面指しで10局ほどです。
 早速、当選したプレゼント駒「魚龍一字」(左の写真をクリックで拡大)で指していただいた、ご来場者の丸島さん(下手左)は、「二枚落ち」でからくも勝ちました。その他のみなさんもプロ棋士の姿を間近に見て、その強さと駒の手さばきに、見とれていました。


本田女流三段のご結婚祝いに!

 今回の「展示即売会」の直前に、本田女流三段はご結婚なさいました。私(酔棋)ともご縁があって、以前にも「巻菱湖赤柾盛り上げ駒(第316作)」(▼別項参照)を作って差し上げたことがありました。
 そこで、今回は旦那様のお名前と本田さんのお名前を「王将」、「玉将」に入籍日を入れ、お祝いの書き駒を作って差し上げることになりました。駒木地は、北田さんから中国黄楊の「虎斑」をいただき、11月くらいまでに制作することになっています。
そのため「酔棋字母帳」をお見せして、お好みの書体「水無瀬」を選んでいただきました。その駒は、いずれ掲載させていただきます。

「手作り駒で指そう!」

 「手作り駒で指そう!」のコーナーで使用した駒は、如水作(北田義之)「清流(龍)」と酔棋作「龍山安清」、それに今は亡き新峰作(中村新太郎)「菱湖」の3つです。初日はご来場者がおもに指していましたが、2日目は会友同士が指すことが多かったです。

右は、樋村(号・道和)対石井(号・國蔵)戦。 如水作の盛り上げ駒で指した方も。
石井対三上戦。三上さんは駒研の強豪。 橋浦対増山戦。橋浦さんは前回の駒当選者。

最後になりましたが、みなさんご来場ほんとうにありがとうございました!

無事にすんでホッとしている二人。 自分の駒を眺める会長!

またの機会がありましたら、その節はよろしくお願いいたします。

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駒の詩