長録島黄楊柾目書き駒 |
「玉将・歩兵」アップにしたとき通常の柾目。 |
先手・依頼者VS後手・私 |
駒をいくつか所有している駒マニアなら、一つは持っていたいのが今回の「長録」だ。もともとの由来などは、「書体への誘い・長録」(▼別項参照)を参考にしてもらいたい。
由来にあるように縁起のいい書体ということで、この「長録」は依頼されたものだ。同じ「作品ライブラリー・長録(第451作)」(▼別項参照)は「中国黄楊赤柾」だから、趣が少し異なってくる。「長録」という書体はその独特な味わいからか、どんな駒木地でもそれなりの個性を発揮する。
駒が完成し、依頼者が駒を取りにお見えになったので、魂入れの記念対局を指した。左の写真がその局面で、戦型は「角換わり腰掛け銀」。先手の依頼者が▲4五桂と跳ね、後手の私(酔棋)が▽2二銀と引いたところ。この新しい「長録」による記念対局は、惜しむらくは依頼者の惜敗に終わった。
※もっと大きな写真を見たい場合は、「フォトライブラリー」(▼参照)で、「作品ライブラリー・454」を探してください。