宗歩好島黄楊柾目書き駒 |
素直な柾目の「3玉」。 |
前回の「作品ライブラリー」に掲載した「第429作」(▼別項参照)に引き続いて、「3玉」(上写真参照)の「宗歩好」(第431作)だ。今度の駒木地は、比較的そろいのいい「島黄楊柾目」である。
以前にも書いたことだが、ここのところ毎年のように名人戦第1局に使われている「関東の名人駒・宗歩好」(▼参照)が由来だからか、みなさんにとても人気もあり、私(酔棋)もかなりの数を作っている書体だ。
本来は奥野作(「名工の轍・奥野一香」▼別項参照)だから、双玉作りが基本である。最初はどうせ余分な駒木地があるならと、1枚「王将」を加えるサービスをしはじめたのだが、最近では端から「3玉」で依頼されることが多くなった。私自身駒木地の制作はしてはいないので、すべての駒木地に余分な「王将」サイズがあるわけでもない。だから、「3玉」はあくまでも一つのサービスとして考えていただけるとありがたい。