宗歩好島黄楊虎斑書き駒 |
双玉に「王将」を加えた。 | 3玉の裏の「虎斑」。 |
「宗歩好」もよく依頼される書体の一つだ。ここ1〜2年でも、駒木地はそれぞれ異なるがこの「作品ライブラリー」に、本作を含め同じ書き駒で3作掲載している。
「宗歩好中国黄楊赤柾書き駒(第398作)」(▼別項参照)、「宗歩好」薩摩黄楊稲妻杢書き駒(第413作)」(▼別項参照)だ。ご覧いただくとおわかりのように、やや太めの書体だからか、駒木地はそれぞれ異なった趣でも、負けない力強さが感じられると思う。
基となっている奥野作「宗歩好」(▼別項参照)は、「関東の名人駒」といわれ、今年(2018年)も第76期名人戦第1局(佐藤天彦名人VS羽生善治竜王)でも使われた。書体そのものの由来は「書体への誘い・宗歩好」(▼別項参照)をご覧いただきたい。
前作同様これも本来は、「双玉」が基本である。依頼された駒木地が「玉形」が3枚あったので、依頼者の希望で「王将」(上写真参照)を1枚さらに加えた。