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巻菱湖中国黄楊虎杢盛り上げ駒
第347作(川合 仁氏所蔵)


別カット

素彫りの「王将」。 彫り埋めの状態。

盛り上げの状態。

 この駒「巻菱湖(第347作)」は、別項で紹介している「将棋駒研究会・展示即売会(2013年10月5日・6日開催)」(▼参照)に出品するために作った一作である。だから、制作番号はかなり前に決まっていたのだが、その間に依頼作などが重なったため、相前後してこの「作品ライブラリー」に掲載した。先の「展示即売会」の「会友出品作」(▼別項参照)にも掲載してあるので、合わせてご覧いただきたい。
 「巻菱湖」は私が最も多く作った書体の一つで、この「作品ライブラリー」をはじめとして、他のページにも数多く掲載している。作った駒木地も、通常の柾目からトップページの極上の虎杢まで、まさにいろいろだ。つまりこの書体は、どのような駒木地でもその魅力は失うことがないからかもしれない。
 駒木地となった「中国黄楊虎杢」は、しっかり乾燥もされているからか、かなり堅く手触りなどもいい感じだ。ただし、その虎杢がやや不ぞろいなのがやや難点とはいえるが、指して使うにはまさに最適だと思う。飾っておくよりも、使って味わいが増してくる駒のような気がする。

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駒の詩