応募期間・2012年9月7日(金曜)21時〜10月13日(土曜)21時 応募終了しました! 「プレゼント抽選第10回」応募人数は70人でした。 |
いつも『駒の詩』をご覧いただいているみなさんへの感謝の意味も込めて、酔棋からの「駒プレゼント抽選の第10回」を企画しました。 ■駒プレゼント(当選1名)
●当選者来宅と「将棋研修会」へのお邪魔虫
上記のとおり、拙宅に高橋さんがご主人と一緒に当選の駒を受け取りにいらっしゃった。コヒーとケーキを味わいつつ、
高橋さんの棋力など将棋に関するお話をうかがういました。高橋さんが今年になってから将棋を始めたこと、ご主人が子供のときに少し指していたこと、現在ではお二人とも同じくらいの棋力とのことでした。
高橋さんは初心者にちがいはありませんが、高橋和女流三段の教室「Shogiotome」(http://www.shogiotome.com)にも参加しているとのことで、まだ棋力は低くても正しい将棋をめざしているようです。高橋さんの棋力向上や、教室での実戦に少しでもこの「岳城」がお役に立てば、制作者としてもうれしいかぎりです。
●書体の「岳城」について
まずは、今回のプレゼント駒となった「岳城」という書体について、少し説明しておきます。 ●酔棋流書き駒の作り方 前回(9回)のプレゼント企画でも「酔棋流書き駒」についてふれましたが、さらに写真などを豊富に入れてより詳細に書いておきますので、興味のある方はぜひご覧ください。
上記の@〜Eの工程をへて、書き駒を作るための駒木地がやっとできあがります。ご存じのように一組の駒は全部で40枚ですから、もちろん各工程ごとに行うのですが、40回繰り返すことには間違いありません。これがなかなか大変です。
F目止めと面取りを施した駒木地。書き駒の下地の完成といっていいでしょう。Gパソコンで作って新たに起こした「岳城」の字母紙を、反転し置き目紙にコピーします。H碍子(磁器製)を使って表裏をよくこすります。和紙が毛羽立ってこないようにするためです。その後、一枚ずつ切り取って使います。
Iハンコと同様に、反転した字母紙に絵漆(または弁柄漆/やや赤みががった焦げ茶色)で駒字を縁取りし、ティッシュなどで多すぎる漆を吸い取り、それを駒木地に転写します(J/桂馬)。たとえば歩なら、4、5枚は転写できます。少しでも駒字がズレると台無しになりますから、細心の注意を払います。K盛り上げ台(回転できるようになっている)に駒を設置します。その前に、ゴミが入らないように呂色漆を和紙で漉しておききます(スプーン状のものに入っている)。L見本を参照しながら転写したアタリを頼りに、漆筆で駒字を書いて(盛り上げて)いきます。 この「酔棋流書き駒」の製法について、最後にいくつかさらにポイントをあげておきますので、駒作りそのものや工程に興味のある方は参考にしてください。 1.実をいうと彫り駒よりも、工程にいろいろと細心の注意がいるなどかなり面倒なので、書き駒のほうがかえって大変かもしれない。 以上のような面倒さがつきまとうからなのか、何人かの駒師仲間にもこの書き駒の作り方を説明したこともありますが、追従する方はほとんどいないといっていい状況です。
それではみなさん、下段の「フォーマット」からぜひ応募してみてください。 ■『DVD「駒を作る」』(3名)と『将棋駒の世界』(3名)
上記の『DVD「駒を作る」』(左写真)と、『将棋駒の世界』(右写真)をそれぞれ3名の方にプレゼントします。 |