清安中国黄楊赤柾盛り上げ駒 |
「玉将と歩兵」のアップ。 |
彫り埋めの時状態。 |
盛り上げ時の状態。 |
久しぶりに盛り上げ駒を依頼された。書体は世に言われる太字の「清安」である。
駒木地の「赤柾」も拭き漆を施しているから、より鮮やかに柾目が際立つ(上の玉将と歩兵の写真参照)。とくに「玉将」は太字と称されるように堂々としている。「清安」そのものの由来については、「書体への誘い4 源兵衛清安と清安」(▼別項参照)の中をご覧いただきたい。
「酔棋からのお知らせ」などにも書いているように、今回の盛り上げ駒制作にあたっては、「彫り」を担当してもらったのは、樋村和己氏(号・道和)である。彼は現在駒師でもあるが、木地師として駒木地制作も請け負い、駒作り全般で活動している。
この「清安」の彫りの工程時の写真は撮り忘れてしまったので、左に掲載したのは「彫り埋め時」と完成した「盛り上げ時」の写真だ。これからも、もしも「盛り上げ駒」を依頼されたなら、道和の彫りに頼って、私が「彫り埋め」と「盛り上げ」を行うことになる。
※もっと大きな写真を見たい場合は、「フォトライブラリー」(▼参照)で、「作品ライブラリー・478」を探してください。