- 酔棋

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翔鶴島黄楊柾目書き駒
第466作
(石井雄揮氏所蔵)


別カット

余分な駒木地があったため、「3玉」とした。


 私(酔棋)としては、今回で2作目となる珍しい書体「翔鶴」だ。表裏ともに草書の書体は、古来伝わる「峰」を除いてはあまりないと思われる。同じ「作品ライブラリー」に「翔鶴書島黄楊上柾盛り上げ駒(第419作)」(▼別項参照)が初作。この書体の由来はそこにも書いたが、一部抜粋し以下に再掲載しておく。

 ――もともとは、「駒づくりを楽しむ会」にいらした高野正明氏創作の書体「鶴陣(鶴翼の陣)」を、平田雅章氏(号・雅峰/2019年没)が、高野氏の了解を得て「翔鶴」と命名したものであるという。「この書体の持つ華麗さを書体名でも表したかった」と平田氏は言う。サラサラとした流麗な筆致は、駒の書体というよりも、一幅の書の掛け軸を想起させる――

 まさに駒作りに携わった人々の思いが詰まった、新書体の一つといえるだろう。上記の写真でおわかりのように、この作品も最近の拭き漆仕上げの「書き駒」で、「3玉」仕立てだ。素直に見える柾目でも拭き漆を施すと、古色を帯びた感じに仕上がる。

※もっと大きな写真を見たい場合は、「フォトライブラリー」(▼参照)で、「作品ライブラリー・466」を探してください。

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駒の詩