- 酔棋

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長録イス柾目拭き漆仕上げ書き駒
第461作
(石田克彦氏所蔵)


別カット

「玉・歩」のアップ。拭き漆仕上げしたイスの緻密さがわかる。白漆の盛り上げ具合。

制作者・酔棋(左)と依頼者・石田さん(右)。

 今回の依頼者は、以前「董仙中国黄楊根杢書き駒(第435作)」(▼別項参照)をお作りした方だ。その節に、「紫檀」か「黒檀」の駒木地で「長録」を作りたいと依頼されていたのだが、適切な駒木地がなかなか見つからなかった。数年後、オークションで出品されたのが、今回の「駒木地イス」である。その駒木地を手に入れて、依頼者にお見せし、やっと「長録」が実現したのである。
「駒木地イス」は、イスノキで暖地に自生するマンサク科の常緑高木。比重が重く駒に重量感があり、緻密質なところも「黄楊」に似通って、多孔質な「紫檀・黒檀」よりも、むしろ駒木地としてはいい感じだ。また、拭き漆仕上げにすると、そのよさはさらに高まったといえよう。
 この類の駒木地には、白色漆を使用する。白とはいっても、実際の仕上がりはアイボリーだが、それがかえって落ち着きをもたらしている。このような駒木地を見つけたら、また作ってみたいものだ。

※もっと大きな写真を見たい場合は、「フォトライブラリー」(▼参照)で、「作品ライブラリー・461」を探してください。

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