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「玉将」と「歩兵」のアップ。 |
「中国黄楊根杢」の駒木地が手元にあったのだが、かなり小ぶりのものだったので、合いそうな書体はおのずと限られていた。「董仙」や「長録」なら、小ぶりの駒木地にしっくりと似合う。
依頼者は、もともとは「長録」のつもりだったのだが、同じく小ぶりの「董仙書島黄楊根杢盛り上げ駒(第399作)」
(▼別項参照)をご覧になり、かなり派手な「中国黄楊根杢」の駒木地に「董仙」を収めたくなったのである。駒マニアにとって、実物の駒木地を目にし、書体を選考するのは、まさに至福のひと時なのだろう。
完成してみると、鮮やかな「根杢」の味わいはより際立ってきた。左に掲載した「玉将・歩兵」のアップをご覧になれば、やわらかな行書で独特の空間美を持つ「董仙」の魅力をご理解いただけるはずだ。
なお、「董仙」の由来などについては、「書体への誘い・董仙」
(▼別項参照)
で確認していただきたい。
※もっと大きな写真を見たい場合は、「フォトライブラリー」(▼参照)で、「作品ライブラリー・435」を探してください。