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錦旗島黄楊木口杢書き駒
第406作(植木宣隆
氏所蔵)


別カット

「玉将・王将」」で漆の盛り上げぐあいを感じてもらう。

木口杢の駒木地。何ともいえない杢の味わいだ。

 最もオーソドックスな書体「錦旗」を、「島黄楊木口杢書き駒」にした。黄楊材を通常の木取りとは逆な取り方をするのが、「木口杢」である。色合いも濃く、ご覧のとおりおもしろい模様が出る。木地師としても知られる「将棋駒研究会」会長・北田氏から、手に入れた駒木地だ。このような駒木地を入手したい場合は、じかに北田氏に問い合わせしていただきたい。
 「木口杢」とは、駒形の駒尻や側面が通常の駒木地でいう表裏面にあたるわけだから、それらのほうが色合いが薄くなるわけである。そこで、この駒木地の駒尻や側面を軽く拭き漆を施し、色合いを同じようにしたのである。
 駒の収集家やアマチュアの駒師たちの間で、「錦旗で始まり錦旗で終わる」といわれるぐらい、「錦旗」はよく知られた書体だ。書体そのものの由来などは、「書体への誘い・錦旗」(▼別項参照)をご覧いただきたい。オーソドックスな書体であるがゆえに、駒師(作者)によってでき上がりが微妙に異なってくる書体でもある。

 

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