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源兵衛清安中国黄楊赤虎杢盛り上げ駒
第349作(玉木 茂氏所蔵)


別カット

素彫りの「王将」。 彫り埋めの状態。

盛り上げの状態。

 この駒は、同じ「作品ライブラリー・水無瀬(第345作)」(▼別項参照)を作った方から、あらためて依頼されこの「源兵衛清安」を作ることになった。どうせ作るなら、派手な駒木地で作りたいというのが、依頼者の希望である。そこで、「将棋駒研究会」会長・北田義之氏に相談したところ、「中国黄楊なら派手な『虎杢』がある」とのことで、その駒木地を依頼者に写真で送付して快諾を得た。
 書体は、今度は「源兵衛清安」で作ることが決まっていたので、この「虎杢」ならぴったりだと思った。全体的に「虎杢」が赤みを帯びているのが特徴なので、「赤虎杢」と命名した。派手な駒木地にオーソドックスな「源兵衛清安」が収まった感じは、いかがだろうか?
 この駒木地は派手なだけでなく、木地そのものも十分に乾燥していたからか、かなり堅くて彫るのに苦労した。彫るにあたって堅いということは、たぶん傷もつきにくいということだろう。仕上げ磨きをしてみると、その感じが手から伝わってくるようだった。この駒は、「駒フォトライブラリー」(▼別項参照)で大きな写真をぜひご覧いただきたい。大画面から、その迫力が迫ってくると思う。

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駒の詩