別項「『駒の詩』第1回将棋大会」において、A級3位決定戦で将棋駒研究会会長・北田さんを飛車落ちの上手として降し、「北田特別賞」として大平さんは駒木地をいただいた。その駒木地に、所蔵者お好みの書体で盛り上げにしたのが、この「宗歩好」である。
太字で力強さを感じさせる「宗歩好」は、依頼されることも多く私の好きな書体の一つでもある。この駒木地は、色や柾目がそろっていて、落ち着いた指しやすそうな駒に仕上がったのではないだろうか。
これからは、所蔵者となった大平さんの対局や研究の将棋パートナーとなってもらえば、作った者としてはこの上ない喜びである。