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酔棋制作駒プレゼント抽選<第7回駒紹介>

 

応募終了しました!

「プレゼント抽選第7回」応募人数は59人でした。
みなさんご応募ありがとうございました。

 ご応募いただいた59名を抽選し、下記をご覧いただければおわかりのように、1番プレゼントとして1名に「源兵衛清安島黄楊柾目彫り埋め駒」、2番として3名に拙著『将棋駒の世界』と「出品駒カレンダー(2010年度版)」、3番として7名に先と同じ「出品駒カレンダー」をプレゼントいたしました。


■第1番プレゼント(当選1名)
 「源兵衛清安彫り埋め駒」紹介

第1番プレゼント当選者

お名前・中村圭太さん(長崎県)

当選時の喜びのメール

 まさか酔棋さんの駒が当たるとは夢にも思ってませんでしたから、当選のメールを見たときは本当に驚きました。
 私なんかがこのような高級駒をいただいていいのかは甚だ疑問ではありますが、酔棋さんに感謝し、大切に末長く使っていきたい思います。
  この度は、本当にありがとうございました。


駒を手にした喜びのコメント
中村さんは、長崎在住の方です
盤に駒を並べる凛々しい姿の中村さん。「源兵衛清安」も少し見劣りする感じ(笑い)。

 当選の一報をいただいてから数日後、待ちに待った「源兵衛清安」の彫り埋め駒が到着しました。
 早速駒箱を開けてみると、そこには言葉を失うような素晴らしい芸術品がありました。光に当ててみると眩しいくらいに反射する磨き、緻密で美しい彫り、手触り、どれをとっても文句のつけようがございません。将棋駒は道具でもあり、芸術品でもあると改めて感じました。実際に使ってみると、彫り埋め駒の手に吸いつくような指し心地は彫り駒では味わえないよさがあります。
 私は酔棋さんの言われる「使われてこそ名駒」という言葉が好きで、プレゼントの本へのサインもこの言葉をお願いしました。すでに名駒ですが、さらに名駒になるように大切に使っていきたいと思います。
 この「源兵衛清安」とサイン本は私の一生の宝物になりました。
 宝物といえばもう一つ。1997年発行(初版は1989年)の『将棋定跡次の一手』(下記写真参照)。将棋を覚えたてのころ、親にせがんで買ってもらい何度も何度も繰り返し読んだことを思い出します。
 最近、本の整理をしていたときに久しぶりにこの本が出てきました。おそらく今までに一番読んだ本なので、懐かしさのあまりか1時間足らずで一気に読破。
 そういえばこの本は誰が書いたんだろうと思い著者を見ると、そこには酔棋(増山)さんの名前があるではありませんか。これには驚きましたと同時に大変失礼しました。
 昔は本でずいぶんとお世話になり、今は駒でお世話になりと、酔棋さんには感謝の気持ちでいっぱいです。この駒と本を使いつづけることがせめてもの恩返しになればと思います。
 
この度は、本当にありがとうございました。   

▼酔棋の一言
  すでに発表したとおり、2009年12月に開催した「第7回駒プレゼント」の当選者は、上記の中村さんです。その中村さんが、かつて私が書いた本を読んでいたとは、本当に驚きました。
 その方に今回の「源兵衛清安彫り埋め駒」が当たったのは、何か言いようのない「縁(えにし)」を私に思い起こさせました。まさに不思議な縁なのかもしれません。
 素朴な味わいの島黄楊柾目の「源兵衛清安」ですが、これからは中村さんが棋友たちと数多くの対局を重ね、いい味わいに育てていただければ、作った者としてこれ以上の喜びはありません。

※ここに掲載した駒以外の写真(長崎の風景など)は、お約束どおり中村さんが撮影して私に送っていただいたものです。長崎の光景に、「源兵衛清安」が根づくことを願っています。

駒が縁で長崎から届いた風景

日本三大夜景でもある長崎市稲佐山の夜景。まるでちりばめられた宝石。

長崎のシンボル平和祈念像。 長崎市の中心街を通る路面電車。

中村さんの愛読書?

本のそでに若き私が、ちょっと恥ずかしい。 表紙(撮影/増山)

  中村さんがずいぶん前に私が書いた拙著『定跡次の一手』を、子供のころ(中村さん撮影の左写真を見ると、愛読したあとが見られる)に読んでいただいていたとは、まさにビックリしました。「喜びのメール」では、この本は1997年発行となっていますが、最初は1989年発刊です。その後、再販したと出版社から連絡を受けていませんので、たぶん表紙だけ変えて出したものかもしれません。
  発刊が、現在より21年前にもなるわけですから、当然私も若かったわけです(笑い)。ちなみにこの本の表紙に使っている駒は、初めて買った虎斑の駒木地で作った「奥野錦旗」の彫り埋め駒でした。当時は盛り上げ駒の制作に行き詰まって、彫り埋め駒ばかりを作っていたのを懐かしく思い出しました。その表紙の本を読んでいた中村さんに、久しぶりに作った彫り埋め駒の「源兵衛清安」が当たったのは、やはり不思議な縁を感じさせました。

※この本をはじめ、私の著作の数冊は「BOOK INFORMETION・増山雅人著/将棋シリーズ(▼別項参照)」に掲載しています。

当選駒紹介


別カット

源兵衛清安島黄楊柾目
彫り埋め駒(第313作)

一見すると墨で書かれたようにしか見えないのが、彫り埋め駒の持ち味である。
 

今回のプレゼント駒は、駒木地から新たに制作するのではなく、「第3回個展」(▼別項参照)に出品したもので、その後「作品ライブラリー」にて掲載「(15万円)」していました。当選した方が、実戦で使っていただければ幸いです。
以前から「第3回個展」に、彫り埋め駒を一つは出品しようと考えていました。さて、実際に彫り埋め駒を作るにあったって、書体を何にしようかとちょっと悩んでいますと、手元にあった小ぶりの素直な柾目が目に入りました。他の出品作との兼ね合いも顧慮した結果、この小ぶりな駒木地に合いそうな「源兵衛清安」に書体を決めたというわけです。
個人的な好き嫌いはともかくとすれば、歴史的な背景からしても、「源兵衛清安」は駒字としてはなかなかいい書体といえるでしょう。そのあたりは、「書体への誘い・源兵衛清安」(▼別項参照)をご覧ください。
彫り埋め駒は、ビシバシ指しても盛り上げ駒のように漆のすり減りや飛びをあまり気にしなくてすむので、まさに対局用の駒としては最適とされています。また、しばらくは彫り埋め駒として愛用し、いずれ盛り上げ駒に作り直すなどといった方法もあります。
他でも書いていることですが、私自身(酔棋流)の製法としては、「彫り駒の発展形が彫り埋め駒で、彫り埋め駒の発展形が盛り上げ駒」と考えています。だから、この「源兵衛清安」も、もしも当選者がお望みならば、将来盛り上げ駒にすることは十分に可能なのです。

平箱に入れて送付しました。余り歩は2枚です。その他、同封するものとしては、制作駒カード、プリント写真数枚、駒写真を収めたCD。それに、ため書きを入れた『将棋駒の世界』1冊、「出品駒カレンダー」1部です。

■第2番プレゼント(当選3名)
  『将棋駒の世界』と「出品駒カレンダー」

 このホームページをご覧いただいているみなさんの多くの方が、すでにお読みいただいていると思われる拙著『将棋駒の世界』にため書き(「使われてこそ名駒」「棋は鼎談なり」「駒の後ろに作者が見える」のどれか)を入れて1冊と、それに「第3回個展出品駒カレンダー・2010年度版」1部の両方をプレゼントしました。ため書きについては、当選の節に先のどれにするかを選んでいただきました。

将棋駒の世界(▼別項参照) 第3回個展出品駒カレンダー

第2番プレゼント当選者(3名)

中島健司(千葉)・末永雲太郎(神奈川)・宮下勇志(長野)

第3番プレゼント当選者(7名)

五十嵐高次(秋田)・茂垣 淳(茨城)・佐藤芳道(東京)・高橋英紀(神奈川)・浅倉久仁夫(大阪)・村田聖一(奈良)・福田和久(広島)

■第3番プレゼント(当選7名)
  「出品駒カレンダー」


 当選者の発表は、締切日の翌日(12月13日・日曜)までに厳正なる抽選を行い、当選者に酔棋からの当選メールにてお知らせしました。
 当選メールの連絡がない場合は、抽選は外れということになります。また、当選者の発表は、後日HP上でみなさんにお知らせいたしました。

 

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