■1番プレゼント 
               
            
               
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                   駒(1番)当選者 
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                   お名前・江田行宏さん(東京) 
                    制作した駒・奥野錦旗彫り駒 
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                   駒が完成し、駒を手にした喜びのコメント 
                    江田さんは東京にお住まいで、40代の方です 
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                    私にとって、夢のような瞬間でした。プレゼントに応募するときに、私が思い描いたとおりの「奥野錦旗」が、目の前にありました。肉厚の駒木地にざっくりとした彫りの味、指に優しい多めの面取り、遠目にもくっきりと冴える文字。ここ一番の勝負にはもってこいの駒だと思いました。
 
                   「これは飾っておく駒ではなく、戦う道具としての駒です。がんがん使ってください」 
                      酔棋さんの言葉が胸に響きました。私は駒に興味を抱いて15年ほどになります。盤駒店や駒の収集家の方に、「よい駒は使わないで飾っておいたほうがいいですよ、使うと価値が半減しますので」と言われたことは何度もありますが、「使ってこそ名駒」と、断言されたのは初めてです。 
                   
                   駒を持つ指が嬉しさに震えました。不思議なことに、私はこの駒にすでにどこかで出合っていたような気がします。見れば見るほど、何ともいえない懐かしさを覚えるのです。 
                      酔棋さんの「奥野錦旗」にすっかり魅了された私は、拝見させていただいた別の「奥野錦旗」(第201作)の駒も、無理を言って譲っていただきました。素晴らしい出会いをもたらしていただいた記念の兄弟駒として、一生大切に使ってゆきたいと思っております。このような素晴らしい駒を作っていただき、心より感謝しております。どうもありがとうございました。 
                  
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      作る前の駒木地(島黄楊柾目) 
               
            
              
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                   島黄楊柾目の玉将と歩 
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                   1組の駒木地全体 
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          完成した「奥野錦旗」 
                
                
               
             
            
              
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                江田さんのお好みで、呂色漆(黒)を使い、面取りもかなり多めの彫り駒に仕上げた。  | 
               
             
             作者冥利に尽きる 
              
 
              私と同じ東京にお住まいであった江田さんに、完成した駒を取りに拙宅まで来ていただきました。その際に、工房といえるほどのものではないのですが、 私の作品や駒作りの現場をお見せしました。 
               左の写真は、そのときに駒や駒木地を飾ってあるショーケースの前で、完成した「奥野錦旗」を手にしてもらい、記念にパチリ。 
               江田さんに棋力をおうかがいしたところ、「免状四段は持っていますが、たいしたことはないですよ」と謙遜なさる。ひとしきり駒談議のあとに、その模様は後述しますが、魂入れの儀式ということで、「奥野錦旗」で私と記念の初対局なった。 
                江田さんは完成した上記の「奥野錦旗」はもちろん気に入っていただいたのですが、ショーケースに飾っておいたもう一つの「奥野錦旗」(第201作)を目にして、その作品も「ぜひ譲ってくれないか」と言い出しました。 
               もともとは、「作品ライブラリー」に掲載したとおり、その「奥野錦旗」は自分好みに木地呂漆を使った彫り駒で、非売品にしてあったものです。 
               「今回の駒と違う味わいなので、できれば2組とも所蔵してみたい」と言われ、江田さんなら心を込めて使っていただけそうなので、結局お譲りすることにしました。江田さんから後日いただいたメールを、抜粋して以下に紹介します。
 
              ――帰宅してから、頂戴した2組の駒を盤上に対峙して並べ、歴代の名人戦の棋譜を次々に再現してみました。酔棋さんの手になる2組の美しい奥野錦旗が、敵味方に分かれて盤上に舞うさまは、これぞまさしく両手に華の戦とも言うべき、私は望外の、最高の贅沢にしみじみと浸っております――
 
              このコメントは、まさに作者冥利に尽きるといっても過言ではありません。肝に銘じて駒作りに取り組まなければと、また思いを新たにしました。 
            江田さんの勝局に! 
              
 
            
            
               
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                   対局後、自ら平箱に駒をしまう。 
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                   手前が私(酔棋)で、奥が江田さん。盤面拡大してご覧になればおわかりのように、左写真は中盤の駒組みの真っ最中。 
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             7寸の天地柾の榧盤に黒柿の駒台を整え、完成したばかりの「奥野錦旗」を並べ、魂入れの対局が江田さんの先手で始まった。江田さんがどのような将棋を指すのかまったくわからないので、手探りで駒組みが進みます。 
                やがて上記の盤面を見ておわかりのように、江田さんは高段者がたまに指す「右玉」の戦法に。その後、私が仕掛け江田さんが反撃する展開になり、終盤に入る手前ぐらいに私が疑問手を指し、苦しい状況に陥りました。ところが江田さんが詰みを逃し、私に勝機がやっと訪れたのですが、そのせっかくの決め手を逸し、結局は江田さんの勝局に終わった。 
               「最近は、駒作りばっかりで指し将棋がおろそかになっているから、こんなものかもしれない」と、負け惜しみを心の中で私はつぶやいた。 
               新しい「奥野錦旗」は、新しい所蔵者に、勝利の女神の微笑みを贈ったのかもしれません。
 
             
              ■2番プレゼント  
            
              
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                | 駒マニア必読の書『駒のささやき』 | 
               
             
             
            
               
                |  
                   2番プレゼント当選者 
                 | 
               
               
                 
                   
                    ニックネーム・ぱんださん(新潟) 
                      『駒のささやき』  
                    
                       
                         
                           
                            喜びのコメント
 
                             『駒のささやき』を熟読させていただきました。大変勉強になり、よかったです。 
                               
                                プレゼントに感激して、「お礼」というほどのものではありませんが「粗品」を送らさせていただきました。 
                               
                                よけいなことなのは、勝手承知なのですがあまりに嬉しくて(笑)。
 
                           
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                   喜びがじわっと伝わってくるコメントです。「粗品」はありがたくいただきました。 
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             ■3番プレゼント  
            
             
            
               
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                   3番プレゼント当選者 
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                    今村江梨子さん(神奈川) 
                      根付(棋は鼎談なり) 
                    
                       
                         
                           
                            喜びのコメント
 
                             今回、倍率がすごく高い中まさか当選するとは思ってもいませんでした。大変感激してます!! 
                                またお送りいただいた根付は気品があり素晴らしい仕上がりで、これからはできるだけ肌身離さず携帯させていただきます。本当にありがとうございました!! 
 
                           
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                   根付の裏にお名前を入れました。なお、根付の紐は、「鼎談」の字と同じような色を選びました。 
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