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酔棋制作駒プレゼント抽選
<第2回駒紹介>


 

「プレゼント抽選第2回」応募人数は83人でした。
みなさんご応募ありがとうございました。

「酔棋制作駒プレゼント抽選・第2回」は応募期間は2005年2月25日〜3月13日で、当選者発表は3月15日でした。今回は1番〜3番まで、3つのプレゼントを用意しました。
応募いただいた83人の中から、重複応募(同じアドレスの方)は1名としてカウントし、81名を抽選いたしました。
その結果は、「酔棋からのお知らせ」などですでに発表したように、駒の当選者(1番目)は東京にお住まいの郡司典夫さんに決定しました。なお2番目、3番目の当選者は、最後に掲載してあります。
2005年5月末までに、郡司さんのご希望の下記の駒(書体「宗歩好」)を完成させました。
完成した駒を受け取りがてら、郡司さんに拙宅までいらしていただいたときに、私(酔棋)と記念対局した模様も一緒に、第2回プレゼント駒とともにここに紹介いたします。


彫り駒(2005年)を盛り上げ駒(2018年)に!

 もともと「当選者発表(2005年)」掲載後の「第2回プレゼント抽選駒・宗歩好薩摩黄楊斑入り柾彫り駒(第254作)」を、2018年12月に当選者のご依頼(盛り上げ作り直し料が発生)で、このたび「盛り上げ駒」にし直しました。ここに掲載いたしますので、新たにご覧ください! まったくの作り直しで、研磨したりの作業を新たに行っていますから、やや薄くなりましたが、まったく問題がありませんでした。駒銘はもともと盛り上げていましたので、そのままにしてあります。
 「駒は作り直すとよくなる」の言葉どおりに、今回リニューアルしたわけです。今は亡き名工(「名工の轍」▼別項参照・「駒関連資料」▼別項参照)の駒をはじめ、あとは酔棋作の駒に限って、このような作り直しもご依頼者との信頼の上でチャレンジすることもあります。長期にわたって自ら使って育てた駒を、まったくの新しい駒として甦らせる一つの試みです。
 なお、もっと大きな写真を見たい方は、「フォトライブラリー」の最下段「プレゼント駒」で(第254作)を探してください!



「駒カード」も作り直した。 駒銘はそのまま。

彫り埋めの工程時、上「盛り上げ」・下「彫り駒」と見比べてください。

■1番プレゼント

駒(1番)当選者
お名前・郡司典夫さん(東京)
制作した駒・宗歩好彫り駒

 当選当時に喜びのコメントを、郡司さんにメールでいただきましたので、下記に掲載いたします。駒が当たった喜びと、今回の書体「宗歩好」に対する思いが、ひしひしと伝わってくるコメントです。郡司さんは東京にお住まいで、40代前半の方です。

当選当時の喜びのコメント
  興奮しながら書いています。 抽選やくじに当たった経験がほとんどなく、まさか当たるとは思っていませんでした。
 実は先に応募していた友人がいて、その人にすすめられて応募しました。個展には、その友人と一緒に出かけます。
 天野宗歩は本郷菊坂の生まれらしく(『週刊将棋』の連載漫画による)、湯島に住んでいる私は何となくご近所感をもっています。書体の美しさがまずもって素晴らしいのですが、そんなわけで宗歩に親近感があって、応募に当たって「宗歩好」を希望しました。
 それがよかったのかもしれません。天野宗歩に感謝したい気持ちです。
  本当にありがとうございました。

作る前の駒木地
薩摩黄楊斑入り柾

斑入り柾の駒木地の玉と歩。
完成時に平箱に入れて送ります。

制作した駒
宗歩好薩摩黄楊斑入り柾彫り駒・酔棋作(第254作)

 

郡司さんのお好みで、通常の呂色漆(黒)を使い、面取りも多くした彫り駒に仕上げました。

駒を手にした当選者のコメント

 いただきました駒、飾り棚に入れて飾っています。将棋駒が美術品であることを思い知らされています。
 酔棋さんから手渡された「宗歩好」は、素晴らしい仕上がりでした。彫りのラインはあくまでもシャープ、淡い飴色の木地に黒い漆がよく映えています。こんな駒 をいただけるなんて本当に夢のようです。
 駒を見事な七寸盤に並べ、酔棋さんとの記念対局。盤上に置いてみると、駒は美しさ、そして力強さを増し、盤のま わりの空気を一瞬で変えてしまいました。将棋にしかない特別な時間と空間を、駒自身が用意してくれているのです。
 「使われてこそ名駒」を信条とする酔棋さ んの駒ですから、これは当然なのかもしれません。末永く大切に、酔棋作「宗歩好」を使わせていただきたいと思っています。
 ありがとうございました。

拙宅にて初対局(魂入れ)

 5月末に駒が完成し、郡司さんは友人・酒井さんとご一緒に拙宅までいらっしゃった。
 完成したばかりでしたので、まだ「魂入れ」(完成した駒に将棋を教えるため、棋譜を並べたり実戦対局したりすること)はすましていませんでした。そこで、駒の受け渡しのあと、「魂入れ」をかねて郡司さんと私(酔棋)との記念対局(上写真)となりました。
 私は愛用の盤と駒台を出し、郡司さんは新しい「宗歩好」を一枚一枚確認するように並べます。駒落ち(郡司さんは級位者ですので)も考えましたが、せっかくの記念対局ですから、すべての駒を使うこともあり平手で指しました。
 記念対局が終わり、今度は酒井さんと郡司さんの対局が始まりました。おふたりは仕事上の友人で、将棋は初対局とのことで、酒井さんのほうが棋力は少し上だそうです。
 もともと今回のプレゼントの応募も、酒井さんが先で郡司さんにすすめたといいます。酒井さんにとっては、抽選に外れ残念な結果だったのですが、友人の幸運に酒井さんも喜んでいらっしゃいました。

ちょっと形勢は苦しそう。
攻めが決まったか!
本格的矢倉戦。中盤の難所(左が郡司陣形)。


「宗歩好」の応援か?

 郡司さんは矢倉がお好きみたいで、私との対局に引き続き本局も相矢倉となりました。酒井さんが仕掛け、その応手を郡司さんがミスして、中盤までは酒井さんの圧勝となるはずでした。
 ところが、将棋は怖いものです。一気の寄せを酒井さんが逃し、郡司さんの駒が働き出します。こうなると、さっきまでの形勢がガラリと変わり、やむをえず酒井さんの投了で終局となりました。
 盤外で見ていた私の感想としては、もしかするとこの「宗歩好」の応援が、新しく所蔵者となった郡司さんを後押ししたような気がしました。
 酒井さんにとってはこちらも残念な結果に終わりましたが、捲土重来を期して、いずれは「宗歩好」で郡司さんを負かしてください!
 これからの長い郡司さんの将棋ライフに、手元に置いた「宗歩好」がお役に立つことを、作者としても願っています。

■2番プレゼント

2番プレゼント当選者

お名前白石紀由さん(北海道)
根付・駒シリーズCD

喜びのコメント

 このたびはどうもありがとうございます。
 抽選・懸賞ではこれまでにほとんど当選したことがないもので、大変うれしく思っています。
 今回は本『駒のささやき』ではなく、CDをお願いいたします。ちょうどこの記事が載っている時期は将棋から離れていたときで、酔棋さんのHPを見て、読んでみたいと思っていました。根付に入れる文字については、私の名前でお願いいたします。

 品物が届いてから
 お送りいただきました根付とCDが本日届きました。根付はHPで拝見させていただいている駒を思わせる作りで、大変うれしいものです。
 「いつかは盛り上げ駒」の思いがますます強くなってきました。CDですが、以前から興味をもっていたこともあり、こちらも大変うれしく思っております。
 本当にありがとうございます!


プレゼント根付。右にお名前を入れた。
根付の紐は紺を選んだ。

駒マニア必読の書『駒のささやき』。

 2番プレゼントとしては、上写真の根付「使われてこそ名駒」(薄虎斑で金将の大きさ)と私(酔棋こと増山)が編集長を務めた『駒のささやき』(左写真)を用意しました。
 本書の内容については、別項「BOOK INFOMETION」をご覧ください。
 もしも、すでに『駒のささやき』をお持ちの場合は、3番目のプレゼントとして下記に紹介したCDを、本の代わりに選んでいただいてもいいことにしました。
 その結果、当選した白石さんには、根付にお名前をお入れして、差し上げました。
 なお、上記の「喜びのコメント」に書かれたように、白石さんは本ではなく、3番プレゼントと同じ「駒シリーズのCD」をお選びになりました。

 

 

 

■3番プレゼント

3番プレゼント当選者

お名前・森脇伸也さん(大阪)
駒シリーズCD

喜びのコメント

 懸賞に当たった記憶がほとんどないので、当選のメールをちょうだいしたときはビックリしました。
 中学高校のころ、将棋道場に通っていましたが、大人になってからはほとんど指していません。
 将棋の駒には以前から興味をもっていたのですが、最近突如として猛烈に再燃したところです(盛り上げ駒をいくつか買ってしまいました)。
 酔棋さんの連載当時は、完全に将棋から遠ざかっており、CDの内容は私にとっては今回が初見です。なんとか拝見する方法はないかと思案していたところでしたので、このプレゼントは本当にグッドタイミングでした。
 本当にありがとうございました。


CDデザインも酔棋作です。

 3番プレゼントとして、私がかつて7年間にわたり連載していた『NHK将棋講座』(別項「『NHK将棋講座』駒シリーズ」参照)をPDFにしたもののCD(右写真参照)を用意しました。
 このCDは、知り合いの方や駒を依頼していただいた方に差し上げたりすることはありますが、あくまで私個人が、本来自分の資料として作ったものです。
 1回の記事(1か月)が雑誌の見開き(2ページ)ですから、1年で24ページ以上(別に表紙なども作成)となり、全シリーズで約180ページにもなります。
 駒好きの白石さんや森脇さんのお役に立てていただければ、差し上げた私としてもありがたいです。
 ちなみに森脇さんは、別項「第5回オークション」にて「巻菱湖」(第233作)を落札なさいました。後日に「酔棋さんが丹精込めて作られた巻菱湖、しっかり育てて、いつの日か酢棋さんにお目にかけたいと思っています」などの、作者冥利に尽きるありがたいメールもいただいています。

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