第2回の酔棋制作駒オークションとして、下記の駒「三田玉枝島黄楊板目彫り駒」(第232作)を、出品することにいたしました。その駒の詳細(写真など)は、下記に掲載してあります。
オークションの開催日程は、2003年11月14日(金曜日)0時から開始して11月24日(月曜日)21時が締め切りです。それまでにじっくりとご覧いただき、気に入っていただけた方は奮ってオークションに参加してください。
別項で行っている「駒アンケート」の結果を参考に、今回の「三田玉枝」を出品しました。実際に作りはじめたときは、「現在の集計」で第1位(10月現在第3位)になっていたからです。
また、今回出品の「三田玉枝」の書体については、よく知られているこの書体以外に同じく篆書の別書体があり、元が書家の字であること以外は何もわかっていません。実際の読みについても、「みたぎょくし」あるいは「みたたまえ」なのかもはっきりしません。
もし、「三田玉枝」の由来やその書家について、このHPをご覧いただいているみなさんの中で、もしもご存じの方がいらしたら、私までメールでお知らせください。今後の参考にいたしますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
別項「『駒の詩』情報室」から入る「酔棋制作駒・駒木地リスト」でおわかりのように、彫り駒は通常10万円で提供していますが、オークション価格は特別価格の3万円からのスタートとなります。なお最低単位は、「1000円」とさせていただきます。今回はなるべく多くの方々に参加していただきたく、彫り駒で開始価格を抑えてあります。
なお、実物のこの駒「三田玉枝」は、別項で紹介している「『将棋駒研究会』展示即売会」に私の作品の一つとして出品します。11月22日(土曜日)、23日(日曜日)に会場にいらしていただければ、実物を手に取ることもできますので、ぜひ見にいらしてください。
実際にオークションに参加する場合は、下記の「オークションのヘルプ」を十分にお読みになってから、「入札する!」からお入りください。
落札者が決定する11月24日がすみしだい、私(酔棋)とその方とで、その後の詳細(下記の「落札なさった方に」をお読みください)をメールで決めることになります。その節はよろしくお願いいたします。
三田玉枝島黄楊板目彫り駒(第232作) | |||
出品者 酔棋 |
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現在価格 | 65,000 円 | 残り時間 | 0 |
開始価格 | 30,000 円 | 開始日時 | 2003年11月14日00時00分 |
最小単位 | 1,000 円 | 終了日時 | 2003年11月24日21時00分 |
累計入札数 16件 / 現在の落札権利者 choku3
さん |
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ITEM# 2
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第2回オークション駒の紹介!
落札者は佐伯直さん 結果は、上記のように確定いたしました。 |
駒木地はやや柾目や杢も交じった板目。「三田玉枝」は、篆書の表字に裏は風変わりな書体で構成されています。 上記のとおり、豊島龍山の字母紙にもある2種類の「三田玉枝」のうち、駒マニアにはよく知られているもののほうです。
駒字は木地呂+呂色漆のブレンド仕立て。やや茶色みを帯び、呂色漆(黒)だけよりも穏やかな感じがして、最近の彫り駒ではもっぱらこの仕上げで作ることが多いです。駒銘(上記写真)は、彫りではなく木地呂漆を使った盛り上げにしてあります。
「三田玉枝」の玉将と王将。駒の書体で玉将と王将が「点のあるなし」だけでなく細部にわたって異なっているのは、「巻菱湖」と同じく珍しいほうです。 |
写真の飾り箱としてもお使いになれる、平箱に収めてお送りいたします。使うのに適切な彫り駒ですから、なるべくなら普通の駒箱に入れて、バンバンとお指しください。歳月を経れば経るほど、なじんできていい味わいに変わってくると思います。 |
以上のような駒ですが、よかったらオークションに参加してみてください。この駒について何か他に尋ねたいことがあれば、メールをいただければできるだけお答えいたします。
「入札の醍醐味を味わうのもよし」
「締切日直前までじっくりと検討するのもよし」
また、駒は実際に手に取って指し心地を試すのが一番です。上記に書きました展示即売会会場に、ぜひぶらりとお出かけください。展示会やオークションなどをきっかけに、一人でも多くの方に駒に興味をもっていただくことができれば、主催者としてもうれしいかぎりです。
落札なさった方とは、決定後にメールのやり取りで送付方法や落札額のお支払い方法など、詳細を決めたいと考えています。また、ご希望があれば、私の制作駒をお渡しするときに通常差し上げている下記の駒カードや、写真(数点)をご一緒に送付いたします。
落札者がお決めになることですが、駒を引き渡し後に、この駒を「作品ライブラリー」に掲載させていただけないでしょうか? その節は(○○所蔵)をできれば本名で、それが難しければ(落札者所蔵)でもかまいません。これらのことを考慮していただければありがたいです。
駒カード(実物は名刺サイズ)