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酔棋流書き駒1―「書き駒教室」用の書き駒

▼他の工程へ
2実践!書き駒の下準備3書き駒の目止めと字母転写4書き駒の盛り上げと完成
▼酔棋流駒の作り方1―駒作りの環境と道具

 

 「酔棋流駒の作り方」をお読みいただいた方は、私の駒作りのノウハウをおおよそ理解していただいたはずだ。これまでに制作した駒は、おそらく「盛り上げ駒」がもっとも多いと思うが、それに次ぐのがたぶん「書き駒」だろう。次いで初期のころに多かった「彫り駒」、もっとも数が少ないのが「彫り埋め駒」だと思われる。
 その工程などからいっても、「盛り上げ駒」はどうしても手間と時間がかかる。それゆえ、販売価格もおのずと高くなってしまう。そこで、何とか盛り上げ駒の要素をもってはいるが、それでも価格の抑えられる普及品的な駒をみなさんに提供することを考えていた。そこで、私の弟子の一人が蒔絵を以前からやっていて、そのノウハウを生かし、「書き駒」をよく作っていた。その方に基本的な方法をうかがって、「書き駒」を作るようになったのが最初のきっかけである。
 以来数多くの書き駒を作ってみなさんに提供してきたが、「駒の作り方」をリニューアルするにあたって、その方法をここに書き残しておくことにしたものだ。これを見て「酔棋流書き駒」に興味を抱いた方がいれば、「書き駒教室」開催することも、駒の普及という観点からも視野に入れている。その「書き駒教室」については、このページの最後にまとめてあるので読んでみてほしい。
 具体的な「書き駒の実践編」は、次ページからの「2
実践!書き駒の下準備」からご覧いただこう。
 ページ末にある「次へ→」をクリックすると、順次次の工程へ進める。また他の工程や「酔棋流駒の作り方」へ移動したい場合は、その箇所をクリックしていただきたい。


「書き駒教室」について

 私(酔棋)が主催する「書き駒教室」は、将棋好きで駒好きの方ならどなたでも参加できます。ただし、東京・新宿(最寄駅JR高田馬場)にある拙宅のマンションで行いますので、東京近郊の方を対象にしようと考えています。また、「書き駒」がすぐに無理な方は、まずは「根付」作りから始めてもいいと思っています。
 日程は月2回(日曜日か土曜日)程度で、1回の実践講座が午後から3〜4時間ほどとなっています。受講するには、入会費や受講料がかかります(問い合わせていただければ、メールにて具体的にお知らせします)。1回に行う講座について、受講生は3〜4人と考えています。
  以下に箇条書きするものを以外を、すぐにではないですが受講生に準備していただきます。

@書き駒実践に使うための駒木地は、こちらで用意します。ただし1組分を作りたい場合は、ご自分で木地師かネットオークションなどで、駒木地を用意してください。一応、「書き駒」用の1セットとして、「中国黄楊板目」を4000円で、「将棋駒研究会」会長・北田義之氏より提供してもらえることになっています。
A駒の「書き駒用字母紙」については、お好みの字母紙を、1セット分こちらで差し上げます。
B使用するサンドペーパーや漆などをはじめ、実践で使うものはこちらで用意しますが、自宅で進める場合は必要なものを教えますので、ご自分で一通りそろえてください。本格的にやるとなると、それ相応の費用がかかります。
C人にもよりますが、4〜5回受講すれば一通りやりますので、あとはご自分の努力で1組作り上げるのは可能だと思っています。

 ※まだ、発表はできませんが、「書き駒教室」は別な形に発展するかもしれませんので、自宅での開催は今のところ未定となっています。


「書き駒教室」用サンプル駒

 私(酔棋)が作った最初の書き駒は、「あの駒今/1.新宿ゴールデン街に駒音がする―将棋酒場「一歩(いちふ)」(▼別項参照)の下段に掲載している「淇洲書島黄楊板目書き駒・酔棋作(第117作)」(1993年作)だ。驚くべきことに、現在から20年以上前になる。当時とは書き駒の作り方もやや変更しているが、この10年は次ページからの作り方とまったく同じである。
 「書き駒教室」用に、サンプルの駒として手元に置いておいておくために、「錦旗」「源兵衛清安」「水無瀬」「巻菱湖」のクラシック4書体を作っておくことにした。しばらくはこれらの駒は見本なので使うつもりはないが、いずれ「将棋塾」みたいなものをやってみようと考えているので、その際は実戦用に下ろそうと思っている。
 みなさんがご覧になって、もしもこれらの駒(酔棋所蔵)を譲ってほしいという方は、次の見出し「お譲りした『書き駒教室」用の駒」をご覧いただきたい。いずれの写真ももっと大きなものをご覧いただきたい場合は、「フォトライブラリー」(▼別項参照)の「▼書き駒教室用」の項目で制作番号順でお探しください。

別カット
3.巻菱湖書島黄楊柾目書き駒・酔棋作(第369作)
/永村武美氏所蔵

 クラッシクウェーブと称される4書体(「錦旗」「巻菱湖」「水無瀬」「源兵衛清安」)のうち、やはり「巻菱湖」は「書き駒教室」用としては、必ず作っておかなければいけない書体であろう。
 実はこの「巻菱湖」は、「作品ライブラリー・巻菱湖(第370作)」(▼別項参照)に掲載している駒と、2作ほぼ同時に作った。そこで大きさなども、ほとんど同じにしてある。

 


別カット
4.水無瀬書島黄楊柾目書き駒・酔棋作(第374作)
/清水 武氏所蔵

 クラッシクウェーブと称される4書体の最後として、「水無瀬」を作っておくことにした。
 拙著 『将棋駒の世界』(▼別項参照)の巻頭に掲載している私の代表作「水無瀬書島黄楊紫雲虎斑盛り上げ駒(第150作)」(▼別項参照)とまったく同じ字母紙である。
 ここに掲載している他の駒に比べると、やや厚みのある駒木地で作った。

 



お譲りした「書き駒教室」用の駒

 上に掲載した4つの駒は、「書き駒教室」用のサンプル駒として作ったものだが、このHPをご覧になっている方などをはじめとして所望された場合は、同じようなものを作ってお譲りしようと思っている。ただし、すぐにでもこの駒そのものを譲ってほしいという場合は、とりあえずは私にじかにメールで問い合わせしていただきたい。ちなみにお譲りする価格は、「『駒の詩』情報室/酔棋制作駒・駒木地リスト」(▼別項参照)に書いてあるとおり。ここに掲載する書き駒は、すべて「島黄楊柾目」で作るから、参考価格をそこで確かめていただきたい。
 お譲りした書き駒も、みなさんの参考になると思い、所蔵者を入れて引き続き以下に掲載しておくことをお断りしておく。

別カット
1.錦旗島黄楊柾目書き駒・酔棋作(第364作)
/及川千秋氏所蔵

 第1弾としては、まずは「錦旗」から作ってみた。 「『錦旗』で始まり『錦旗』で終わる」と拙著『将棋駒の世界』にも書いたように、まさに王道をいく駒の書体だ。
依頼されたりもして数多く作ってきた書体ではあるが、どちらかというとあまり私の好みではない。何かまとまりがよすぎる感じがするからだつまり、「美は乱調にあり」の逆なのかもしれない。
  なお、このページで掲載する駒は、「駒フォトライブラリー」 (▼別項参照)の「書き駒教室用」で、超拡大写真をご覧いただける。


別カット
2.源兵衛清安島黄楊柾目書き駒・酔棋作(第365作)
/細見直生氏所蔵

 俗に「細字の清安」といわれる「源兵衛清安」が書き駒の第2弾。
 五角形の駒形に納まりがよく、古来伝わる伝統的な書体でもある。先の「錦旗」と比べると、こちらはやや小ぶりで作った。やややわらかみを帯びたその書体の趣は、漆の盛り上がり具合は何ともいえない感じがする。
 なお、この駒はHPをご覧いただいている方からオファーがあり、お譲りした。


別カット
5.源兵衛清安島黄楊柾目書き駒・酔棋作(第382作)
/盤駒店へ

 すぐ下に掲載している「源兵衛清安(第365作)」を前にお譲りしてしまったので、また新たに作ったのがこの「源兵衛清安(第382作)」である。
 書き駒(盛り上げ)の漆は、通常の呂色漆ではなく、最近よく使用している朱合+呂色漆のブレンドを使用した。写真で見るかぎりは、あまりわからないと思うが、これだとやや茶色味を帯びて古色の感じが出せるからだ。
 ある盤駒店へお譲りした形になっている。

 


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