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書体不詳島黄楊板目彫り駒・金米作
(江田行宏氏所蔵)

上の駒が入っていた駒箱のフタ。そこには「献上駒/金米彫駒/金光門人」と書かれている。

 表が隷書、裏が篆書と思われるなかなか味わいのある彫り駒。駒銘には何も書かれていないから、書体も作者も不詳となる。
  しかし、下に掲載したこの駒が入っていた駒箱のフタには、「金米彫駒」と書かれているので「金米」(「きんべい」と読むものか?)が作者ということになるのかもしれない。さらに、その左隣には「金光門人」とあるところから、天童の駒師・金光(読みは「きんこう」「かねみつ」のどちらかは不明)の門人であったと考えられる。
 その金光についても詳細はわからないが、皇室などへの「献上駒」と書かれた駒(隷書体)を以前も他に見たことがあるので、そのような彫り駒の流れを汲むのが金米であろう。
 駒箱に一緒に入っていた新聞の将棋欄の切り抜きは、「木村義雄名人―塚田正夫八段」の名人戦(1947年)である。ということは、この駒もゆうに50年以上は超えていると思える。その歳月こそが、この駒のえもいわれぬ味わいもたらしたものだろう。

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駒の詩