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空蝉薩摩黄楊根杢書き駒
第477
(松枝正義氏所蔵)

別カット

「玉将と歩兵」のアップ。



駒袋からこぼれ出す。

 今回の「空蝉(うつせみ)」は、かつて私(酔棋)も所属していた「駒づくりを楽しむ会」(1977年発足・熊澤良尊主宰)が頒布していた字母である。依頼者がずいぶん前に10種ほどの字母紙を購入したものを、持ち込みの駒木地(薩摩黄楊根杢)でこの書体を依頼してきた。
 かなり昔に私も目にしたことはある字母だが、制作するのは今回が初めてである。「空蝉」という優雅な名称からもわかるように、サラサラとしたためられた感じでも、それぞれの駒にも同様の特徴が表現されていて、実際に作ってみたら駒字としてなかなかの味わいであった。
 比較的あっさりとした薩摩黄楊根杢であったが、拭き漆を施したらその味わいはより増した感じだ。左に掲載した写真は、駒袋から駒がこぼれ出すようなカットで、私の制作した駒には、必ず1カットは撮っているお気に入りの一枚だ。この駒の完成品を見た別の方から、この書体で新たに依頼されている。いずれこのページでも紹介することになるだろう。

※もっと大きな写真を見たい場合は、「フォトライブラリー」(▼参照)で、「作品ライブラリー・477」を探してください。

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駒の詩