巻菱湖薩摩黄楊柾目書き駒 |
「玉・歩」のアップで、漆の盛り上げ具合がよくわかる。 |
おなじみの「酔棋流書き駒」で、「巻菱湖薩摩黄楊柾目」を作った。同じ「作品ライブラリー・巻菱湖薩摩黄楊小口杢書き駒(第432作)」(▼別項参照)と駒木地の違いを比べてもらいたい。
この駒は、友人(所蔵者)にプレゼントしたもの。彼とは、今でも毎月のように拙宅で麻雀卓を囲む高校時代の友人の一人でもある。もう40年以上前になる1978年に、第3作目となる「淇洲島黄楊彫り埋め駒」(あまりに古くて写真もない)を、彼の結婚祝いとして渡している。駒作りを始めて間もないころの作だから、出来もあまりよくなく私自身も少し不本意で気になっていた。その思いが、いつか新しい駒をあらためて作ってあげようということで、今回新たに制作したものである。
昨今、新型コロナ肺炎や自らの透析生活のこともあり、いつどうなるか私自身もよくわからない日々を送っている。できることは今のうちにしておこうという思いから、友人や知人にひとつの形見としての駒を作ることもある。
※もっと大きな写真を見たい場合は、「フォトライブラリー」(▼参照)で、「作品ライブラリー・441」を探してください。