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清安書島黄楊斑入り柾盛り上げ駒
第297作(三上勉氏所蔵)


別カット

左写真は「玉将」のアップ。実戦向きに面取りは多めにしてある。右写真は記念対局の途中局面(左が先手の三上氏、右が後手の私)。

 依頼とはいえ、久しぶりに「清安」を作った。「書体への誘い・源兵衛清安」のところで紹介している太字の「清安」とは、この駒の字母紙は変わっている。こちらのほうが、駒字に動きがありおもしろいと思ったからだ。今後の「清安」はこれで制作していくつもりである。
 依頼者は、別項「あの駒は今・5.銘駒収集家は棋聖を苦しめた」「永島慎二レクイエム」などでもおなじみであり、私(酔棋)の古くからの駒友でもある同じ「将棋駒研究会」に属している三上勉氏である。
 これまでにも、私と三上氏はおそらく数百局は指してきたと思う。たぶん7対3というぐあいに大幅に私の負け越しにはちがいないが、新しき「清安」での記念対局では、何とか一矢報いようと挑んだ。 その将棋は、別項「『駒の詩』関連棋譜」(日付/11.2008年5月17日)に掲載してあるので、そちらをご覧いただきたい。
 また、この駒の大きな画像を見たい方は、「フォトライブラリー・297」を、ご覧いただきたい。

対局前日の駒検分。2組の駒を持参。
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数枚出して指し心地を確かめる両対局者。
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 2015年2月16日・17日の両日に、埼玉県さいたま市「浦和ロイヤルパインズホテル」で行われた第64期王将戦第4局・渡辺明王将VS郷田真隆九段戦に際して、前日の駒検分と前夜祭(2月15日)に行ってきた(上写真)。今回の対局に、2008年に制作したこの「清安書島黄楊斑入り柾盛り上げ駒(第297作)」使われることになったからだ。長時間盤駒に向き合うプロの対局には、派手な虎斑や孔雀杢よりも柾目やこの駒のような淡い斑入り柾が向いている 。
 三上氏は埼玉で将棋連盟の支部役員などに携わっているところから、三上さん所蔵の盤駒が使われることになったのである。盤は、太刀盛りで知られる吉田寅義作の天地柾7寸盤だ。 この熱戦は、「ニコニコ生放送」で放送された。そのときの一部を切り取って写真(下写真)にしたのが、下の2つのカットである。いずれも画像をクリックすれば、写真は拡大することがでるから、ご覧いただきたい。

初日の序盤の駒組みの段階。
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2日目の封じ手開封の指し手。
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駒の詩