二枚落ち戦の下手(所蔵者)が、最初の一手を指す。 |
2007年5月に依頼を受けた駒が、やっと完成した。味わいのある虎斑の大ぶりな駒木地に、太字の「錦旗」が似合っていると思う。
私(酔棋)の駒作り工房に、駒を受け渡しがてら依頼者においでいただいたので、「魂入れ」(新しい駒に将棋を教える初対局)をかねて私と一局指すことになった。棋力をうかがうと、依頼者は1級とのことであったため、僭越ながら四段の私が上手で、「二枚落ち」と決まった。
その駒落ち戦の詳細は、別項「『駒の詩』関連棋譜」(日付順/2008年2月24日対局)に掲載しているので、そちらをご覧いただきたい。対局結果は、上手・私の緩手もあり、下手・依頼者の完勝譜となった。
所蔵者のテツオ氏(ニックネーム)にとって、この「錦旗」が勝運の駒になってもらえば、作った私にとってもうれしいかぎりである。