いかにも孔雀杢らしい派手な駒木地でもあったため、それに合わせることもあり、従来制作の同じライブラリー掲載の「宗歩好(第191作)」よりも、やや太字にした。そこでこの作より、あらためて新規に「宗歩好」の字母紙を作り直したのである。
ちなみに別項の「名工の轍・奥野一香」で紹介している、日本将棋連盟所蔵の「関東の名人駒・宗歩好」が源流なので、参考のためそちらもぜひご覧いただきたい。
本来「宗歩好」は双玉であるが、この駒木地では余分な玉形があったので、依頼者のお好みでもあり、双玉プラス王将の3枚(左写真参照)を制作した。これなら対局の際に、相手に合わせて臨機応変に使い分けられることだろう。