しばらく彫り埋め駒を作っていないような気がしたので、よく調べてみたら3年前の別項「作品ライブラリー・阪田好(第214作)」以来であった。
私(酔棋)の場合、彫り駒の延長が彫り埋め駒で、そのまた延長が盛り上げ駒と考えている。だから、実際の制作工程もそのようにしている。制作途中では、彫り埋め駒をいつも目にしているので、別にこれといった違和感はないのだが、ここ数年は依頼されなければ、彫り埋め駒はまず作ることがないのが現状だ。
彫り駒では物足りず、かといって盛り上げ駒では漆の磨耗が気になる方にとって、実戦向きな彫り埋め駒はおすすめな駒といってもよいのかもしれない。