俗に
いわれる「太字の清安」。別項「書体への誘い・源兵衛清安」のところで紹介している「清安(第109作)」とまったく同じ書体だが、依頼者のお好みでこちらのほうがやや太字に制作。
第109作は、島黄楊の孔雀杢、この第239作は薩摩黄楊の孔雀杢だ。その微妙な違いがおわかりだろうか? もっともこちらの駒木地のほうが、かなり上質ではある。
写真の駒銘をご覧になっていただきたい。「酔棋作」を旧バージョンで作った。これも依頼者のお好みである。第200作以降から新バージョンの駒銘に変えたので、久しぶりにこの駒銘で制作した。
記念に薩摩黄楊の杢で、「使われてこそ名駒」(上写真)の根付を作って差し上げた。裏は緑の文字で、名前をお入れした。