- 酔棋

駒のことなら何でもわかる!!

トップ 作り方 作品 フォト オークション 情報室 書体 名工 資料館 BOOK メール・問い合わせ

書体・材質不詳書き駒・作者不詳
(北田義之氏所蔵)


 将棋の町・天童(山形県天童市)に古来伝わる「天童文字草書体」が、この駒と似通っている。
 通常、その「天童文字草書体」は、表が黒で裏が赤の駒、または咲き分け駒(2文字の上部1文字が赤で、下の1文字が黒/別項「草書」参照)によく作られている。
 さて、この駒も独特の崩し字(草書)なことと、表が黒で裏が赤、といったようなところは先の天童の書き駒と似たところだ。
 個別な駒の写真(上左)を見ればおわかりのように、「玉将」と「歩兵」の大きさが極端に異なっている。このような特徴は、別項の「竹製駒」にもあるように、古い駒にたまに見られる。また、「飛車」と「角行」の裏が、「龍王」「龍馬」でなく「馬」と「飛」となっているところ(上右写真)は、天童の書き駒とはまったく違っている。
 だいたい裏の文字に「龍」でなく「飛」が使われているのは、実に不思議なことだ。

「駒関連資料館」トップに戻る

トップへもどる
駒の詩