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酔棋制作駒プレゼント抽選<第5回駒紹介>

 

「プレゼント抽選第5回」応募人数は57人でした。
みなさんご応募ありがとうございました。

 「酔棋制作駒プレゼント抽選・第5回」は応募期間は2008年6月13日〜7月20日で、当選者発表は7月22日でした。
ご応募いただいた57名を抽選しまして、1名に下記の駒木地(花梨)による拭き漆仕上げの「書き駒」、1名に「根付」、その他3名と先の2名を含めた計5名に、拙著『将棋駒の世界』をプレゼントいたしました。
その結果は、「酔棋からのお知らせ」ですでに発表したように、駒の当選者は青森県の植村渉さんに決定しました。根付の当選者は石川県の塩井一仁さんで、その他の3名は下記に掲載してあります。
2008年8月末までに、植村さんご希望の下記の駒(書体「長録」)を完成させました。駒が完成し送付したときに、植村さんは当選当時海外赴任中でしたが、青森にお帰りになり、写真をあらためて送付していただきました。
そこで2008年12月に、
このページを再構成いたしました。

  なお、『将棋駒の世界』の当選者3名は、以下のみなさんです。

須田志優(岩手県)・鈴木 航(岐阜県)・山田昌教(大阪市)

花梨杢書き駒当選者
お名前・植村渉さん(青森県)
制作した駒・長録書拭き漆仕上げ

駒が完成し、駒を手にした喜びのコメント
植村さんは、青森県在住の方です
駒を手にする植村さん。

 帰国いたしまして早速駒の実物を拝見させていただきましたが 、想像していた以上に、画像で拝見させていただいたよりも実際に手にした感触は感慨深いものがありました。
実際に盤に打ってみるとその独特の軽快な打ち味は黄楊とはまた違った趣きがあり、指していて爽快感を感じます。 杢の模様も写真では気づかなかった色合いや光の加減によって 微妙に変化して見える模様などを発見したりと、花梨という駒木地の潜在能力に驚かされます。
また色漆も長時間眺めていても目に優しく、紺色を選択して正解だったと思っております。細部までじっくり見まわすときちんと行われている面取りや漆の乗り具合、細かい細工などどれを見ても当選用の駒とはいえ しっかりと仕事をされている、酔棋さんの駒に対する愛情や駒作りに対する情熱が伝わってくるような気がいたしました。

盤上で手触りを楽しむ。

 今までは将棋を指すために駒を使っておりましたが、この駒を見ていると駒を使うために将棋を指したくなるようなそんな胸が躍るような感覚を覚えます。
  やはりこれだけ立派な出来栄えや希少価値を考えると本当は飾っておきたいのですが、酔棋さんがおっしゃられるとおり「使われてこそ、名駒」ということなので、ここぞという時に慎重に使わ せていただこうと思っております。
  独特な駒木地に独特な書体、この工芸品ともいえる独特な将棋 駒は私の所有している駒の中でもひときわ目立って光っております。 将棋の腕はまだまだ未熟な私ですが、この大変貴重な駒と一緒 に精進していけたらと思っております。
  今回はこのような大変貴重な駒をいただき、本当にありがとうございました。

▼酔棋の一言
 先日まで海外に出張なさっていた植村さんが、青森に帰郷して実物の駒を手にして、あらためて「喜びのコメント」を送っていただいたのが上記のメールです。掲載するにあたって少し手直ししましたが、内容は原文どおりです。
 また、有名な青森の「ねぶた」の写真をはじめ、地元の趣のある写真を植村さんに送っていただきました。最下段に掲載してありますので、みなさんも堪能してみてください。


■花梨杢の元駒木地
花梨の玉将と歩。
拭き漆仕上げすみの駒木地。

完成した「長録」


植村さんのお好みで決まった今回の「長録」は、他をご覧いただければおわかりのように、これまでにも比較的数多く作ってもいるし私の好きな書体の一つでもある。

青森の素晴らしい風景(植村さんからのプレゼント)  

東北の三大祭りとしてよく知られている青森の「ねぶた」である。迫力ある写真からも、その勇壮さが伝わってくるようだ。


植村さんから送られてきた数々の光景は、現在、来春(2009年4月)に行う「第3回個展」のため日々駒作りにいそしんでいる私(酔棋)とって、ほっとするひと時を与えてくれました。「ねぶた」の勇壮さを駒で表現するのはかなり難しいかもしれませんが、「小さな駒形の中に少しでも取り入れられたらいいな」と願いながら、また駒作りに精を出します。
これらの「ねぶた」の写真は2008年8月のもので、植村さんは海外主張中だったから、代わりにご家族が撮ってくれたそうです。

ちょと不気味な左の髑髏(どくろ)がかなりリアルな感じがする。 古来伝わっていそうなオーソドックスな武者と馬。

ご自宅から少し車を走らせたところにある「もみじ山」の紅葉。

三角形の独特な形の観光物産館「アスパム」。


 

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