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駒を手にする植村さん。 |
帰国いたしまして早速駒の実物を拝見させていただきましたが
、想像していた以上に、画像で拝見させていただいたよりも実際に手にした感触は感慨深いものがありました。
実際に盤に打ってみるとその独特の軽快な打ち味は黄楊とはまた違った趣きがあり、指していて爽快感を感じます。
杢の模様も写真では気づかなかった色合いや光の加減によって
微妙に変化して見える模様などを発見したりと、花梨という駒木地の潜在能力に驚かされます。
また色漆も長時間眺めていても目に優しく、紺色を選択して正解だったと思っております。細部までじっくり見まわすときちんと行われている面取りや漆の乗り具合、細かい細工などどれを見ても当選用の駒とはいえ
しっかりと仕事をされている、酔棋さんの駒に対する愛情や駒作りに対する情熱が伝わってくるような気がいたしました。
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盤上で手触りを楽しむ。 |
今までは将棋を指すために駒を使っておりましたが、この駒を見ていると駒を使うために将棋を指したくなるようなそんな胸が躍るような感覚を覚えます。
やはりこれだけ立派な出来栄えや希少価値を考えると本当は飾っておきたいのですが、酔棋さんがおっしゃられるとおり「使われてこそ、名駒」ということなので、ここぞという時に慎重に使わ
せていただこうと思っております。
独特な駒木地に独特な書体、この工芸品ともいえる独特な将棋
駒は私の所有している駒の中でもひときわ目立って光っております。
将棋の腕はまだまだ未熟な私ですが、この大変貴重な駒と一緒
に精進していけたらと思っております。
今回はこのような大変貴重な駒をいただき、本当にありがとうございました。
▼酔棋の一言
先日まで海外に出張なさっていた植村さんが、青森に帰郷して実物の駒を手にして、あらためて「喜びのコメント」を送っていただいたのが上記のメールです。掲載するにあたって少し手直ししましたが、内容は原文どおりです。
また、有名な青森の「ねぶた」の写真をはじめ、地元の趣のある写真を植村さんに送っていただきました。最下段に掲載してありますので、みなさんも堪能してみてください。
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