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駒を手にする岡田さん。 |
当選の一報をいただいときはとにかく舞い上がってしまったのですが、実際に駒を手に取ってじっくり鑑賞させていただきますと、しなやかで流れるような、凛とした美しさといい、盛り上げ駒ならではの心地よい手触りといい、とにかく深い満足感でいっぱいになりまして、あらためて感激している次第です。
正直言って私などには分不相応な駒だとは思うのですが、「使われてこそ名駒」とのことですので、大変な手間と時間をかけて作ってくださったこの「鵞堂」、末永く、大切に使わせていただきます(さっそく、ご著書『将棋駒の世界』で、手入れの方法を勉強しております)。
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新しい駒を盤に並べる。 |
「酔棋からのお知らせ」にも掲載していただきましたが、筆致の美しさはもちろん、盛り上がった漆の感触が何ともいえず、そっと盤に並べては悦に入っております。
このたびは、ほんとうにありがとうございました。
▼酔棋の一言
数ある書体の中から、岡田さんが選んだ「鵞堂」の書体そのものの由来は、別項「書体への誘い・鵞堂」をご覧ください。その優雅な書風は今回のようなクセのない素朴な柾目をはじめとし、どのような駒木地にでもマッチする柔軟性を備えていると思います。
都会の喧騒とは異なって、落ち着いた趣のある函館という土地柄に、この新しい「鵞堂」が根づき、岡田さんの将棋ライフに少しでも役立つことを願っています。
※ここに掲載した駒以外の写真(函館の風景など)は、すべて岡田さんが撮影して私に送っていただいたものです。それらの素敵な光景を、ぜひ堪能してください。
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