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清定書島黄楊火炎杢盛り上げ駒
第301作(帝釈天氏所蔵)


別カット


 この駒木地は、入手した当時から全体的に赤みを帯びていた。その雰囲気と独特の個性は、左写真のこの「清定」の素彫りのときの状態をご覧いただければ、一目瞭然だと思う。
 今回の「第3回個展」の出品作を作るにあたって、この駒木地でどうしても何か作りたくなった。そこで、ふと浮かんだのが「豊島龍山作」を源流とした、この「清定」である。駒銘に記した「花押(かおう)」については、「書体への誘い・清定」で詳細にふれているので、そちらをご覧いただきたい。
 駒木地のときに作りたかった書体でいざ完成してみると、やはりこの「清定」でよかったと自負しているのだが、いかがなものだろうか。このように、いつもうまくいくとは限らない。ときには「こんなはずじゃなかった」と、がっかりすることももちろんある。その場合は、書体の選択ミスである。まさに駒師、特有の悲喜こもごもともいえるだろう。
 

 

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駒の詩