- 酔棋

駒のことなら何でもわかる!!

トップ 作り方 作品 フォト オークション 情報室 書体 名工 資料館 BOOK 掲示板

第3回 酔棋制作駒オークション〈終了〉
「宗歩好」盛り上げ駒
専用盤・駒箱一式


第3回オークションにあたって

 第3回の酔棋制作駒オークションとして、下記の駒「宗歩好島黄楊柾目盛り上げ駒(第163作)/専用盤・駒箱一式」を、出品することにいたしました。その駒の詳細(写真など)は、下記をご覧ください。
 今回の「宗歩好」は、持ち歩き用(通常の駒の3分の2の大きさ)として、酔棋自身のために1996年に制作したもので、実際に数年前まで指して使っていました。ですから、写真でもおわかりのように、当然なことにところろどころに歴戦の跡(傷)があります。
 今回出品にあたって、汚れはきれいにしましたが、歴戦の跡はそのまま残っています。それ自体が、この駒の味わいであると思いますので、それを踏まえたうえでオークションに参加してください。
 この駒は小ぶりなので、通常の盤でも指せないことはありませんが、専用盤(厚さ4.5p、一枚板柾目の榧盤)を前沢碁盤店で以前作ってもらいました。また、専用駒箱(黒柿製)は、ほんとうは駒箱ではないらしいですが(小物入れの木箱)、大きさが合うので友人がデパートで買ったものを譲り受けました。その他に、駒袋と私の母親に作ってもらった布盤も、一緒にお渡しいたします。

 別項の「作品ライブラリー」をご覧いただければ、おわかりのように、この「宗歩好」(第163作)は、専用盤などを一式をそろえて25万円で提供していましたが、オークション価格は10万円からのスタートとなります。なお最低単位は、「1000円」とさせていただきます。
 オークションの開催日程は、2004年3月26日(金曜日)0時から開始して4月11日(日曜日)21時が締め切りです。それまでにじっくりとご覧いただき、気に入っていただけた方は奮ってオークションに参加してください。

 実際にオークションに参加する場合は、下記の「オークションのヘルプ」を十分にお読みになって、「入札する!」からお入りください。
 落札者が決定する4月11日がすみしだい、私(酔棋)とその方とで、その後の詳細(下記の「落札なさった方に」をお読みください)をメールで決めることになります。その節はよろしくお願いいたします。


[an error occurred while processing this directive]

第3回オークション駒の紹介!

落札者は中山和夫さん
落札価格は17万円

中山さんはニックネーム「あやめ」さんで、鳥取県在住の方です。
結果は、上記のように確定いたしました。
オークションに参加、またはご覧いただいたみなさん、ありがとうございました。
次回も楽しみにしていてください!

 


別カット

宗歩好島黄楊柾目盛り上げ駒
酔棋作(第163作)
専用盤・駒箱一式

 駒木地は素朴な柾目で、駒形は「奥野流」を模してやや縦長です。この「宗歩好」の書体をよく制作するようになったのは、別項の「名工の轍・奥野一香」で紹介している「関東の名人駒・宗歩好」との、取材でのめぐり合いがきっかけでした。その後、私の得意な書体のひとつとなっています。
 制作当時に、よく作っていた朱合漆を盛り上げに使用しています。写真ではわかりにくいですが、漆が黒く見えるのは、彫り埋めの状態が透けているからです。本来の朱合漆は、やや透明感のある茶色で、駒銘を見るとその特徴がわかるはずです。また、駒銘の「酔棋作」は、現在では変えています(「酔棋プロフィール」駒銘参照)ので、一種のレアものといえるかもしれません。
 また、この駒は昨年の「将棋駒研究会・展示即売会」にも出品しましたから、実際にご覧になった方もいらしっしゃると思います。
 奥野作の駒は、双玉(玉が2枚)が基本ですが、この駒はさらにもう1枚の王将を余分に作ってあります(下写真参照)。落札者は臨機応変(友人ともめる場合は双玉で)に、実戦でお好きなほうをお使いください。
 私がこの駒をよく使っていたのは、3年間ほどです。友人との対局はもちろんのこと、原稿を書くときや本業の編集・校閲(棋書)をするときにも、手元に置いて棋譜を並べるのに使っていました。そんな愛着のあった駒ですが、最近では別な駒「龍山安清」(第195作)をもっぱら使っていますので、この駒を手放すことにしたのです。

「宗歩好」は、玉将が2枚(双玉仕立て)だから、右の王将は余分である。実際にこの王将はあまり使っていなかったからか、玉将と比べるとかなりきれいで、制作当時と色合いもあまり変わっていない。それに比べて玉将の何ともいえない味わいは、実戦で使った駒だからこそかもしれない。

駒の写真は、いつも並べ方に苦労するが、このようにガチャと重ねるのが最も迫力があると思う。

左の小さいほうが出品駒、右の大きいほうは別の赤柾の「宗歩好」(第191作)である。大きさを比べてほしい。

下は使い込んだ通常の大きさの榧の板盤、上のきれいなほうが専用盤(継ぎ盤でなく一枚板)である。およそ1マス分小さい。

画像を拡大

黒柿製の駒箱。本来は駒箱ではないものを、大きさがぴったりしているので、専用の駒箱とした。下は、手製(私の母親)の布盤だ。

画像を拡大


 以上のような駒と専用の用具一式ですが、よかったらオークションに参加してみてください。これらについて何か他に尋ねたいことがあれば、メールをいただければできるだけお答えいたします。

落札なさった方に

 落札なさった方とは、決定後にメールのやり取りで送付方法や落札額のお支払い方法など、詳細を決めたいと考えています。また、ご希望があれば、私の制作駒をお渡しするときに通常差し上げている下記の駒カードや、写真(数点)をご一緒に送付いたします。
 駒を引き渡し後にも、「作品ライブラリー」と「第3回オークション駒」として、引き続きこの駒を掲載させてください。その節は(○○所蔵)をできれば本名で、それが難しければ(落札者所蔵)でもかまいません。これらのことを考慮していただければありがたいです。


駒カード(実物は名刺サイズ)

酔棋制作駒オークショントップへ

トップへもどる
駒の詩