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18回 酔棋制作駒オークション〈駒紹介〉
「羽前」盛り上げ駒

第18回オークションにあたって

 第18回の酔棋制作駒オークションとして、「羽前書島黄楊杢盛り上げ駒」(第367作)を、出品することにいたしました。今回のオークションのために、新たに作った駒です。詳細(写真など)は、下記に掲載してあります。

 オークションの開催日程は、2014年9月20日(土曜日)21時から開始して10月5日(日曜日)21時が締め切りです。それまでにじっくりとご覧いただき、気に入っていただけた方は奮ってオークションに参加してください。

 今回出品の「羽前」の駒木地は、「島黄楊杢」です。それほど派手な「杢」ではありませんが、使い込むほどに味わいは増すと思います。2010年11月3日・4日に開催した「将棋駒研究会・展示即売会」で、来場者のプレゼント抽選駒に提供した「羽前島黄楊絹柾書き駒」(▼別項参照)以来、これで2作目の「羽前」となります。私(酔棋)としては、かなりのレア作品といえるかもしれません。
  このくらいの駒木地で私があらためて制作する場合は、盛り上げ駒で30万円くらいとなります。今回新たに作って出品するのですが、以下のようにオークションスタート価格は抑えて設定してあります。

 今回のオークションスタート価格は12万円としました。なお、最低単位は、従来と同じく「1000円」とさせていただきます。
 なお、別項「BOOK」で紹介している拙著『将棋駒の世界』(▼別項参照)に、ため書き(「使われてこそ名駒」「棋は鼎談なり」「駒の後ろに作者が見える」のどれか)を入れて、落札者には差し上げます。


 実際にオークションに参加する場合は、下記の「オークションのヘルプ」を十分にお読みになって、「入札する!」からお入りください。
 落札者が決定する10月5日(日曜日)がすみしだい、私(酔棋)とその方とで、その後の詳細(下記の「落札なさった方に」をお読みください)をメールで決めることになります。その節はよろしくお願いいたします。


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第18回オークション駒の紹介!

落札者は大平泰弘さん
落札価格は13万9000円

結果は、上記のように確定いたしました。
オークションに参加、またはご覧いただいたみなさん、ありがとうございました。
次回も楽しみにしていてください!


別カット

羽前書島黄楊杢盛り上げ駒
第367作
・酔棋作

余り歩で作った根付。
素彫りのときの「羽前」。
彫り埋めのときの「羽前」。
盛り上げたときの「羽前」。
 

 もともと「羽前」とは、ウィキペディアによると――「羽前国(うぜんのくに)」は、東北戦争終結直後に出羽国を分割し制定された、日本の地方区分の国の一つ――となっています。現在でいうところの山形地方などを指すようです。ですから、その地方で作られたりした書体であったと推察されます。その書体を、近代将棋駒の祖といわれる豊島龍山(▼別項参照)がアレンジし、自分流に仕上げた書体がこの「羽前」です。
 「故(ふる)きを温(たず)ねて新らしきを知しる」ではないですが、古い書体に息吹をもたらし、現代にも通用する新しさを加えたのが、龍山の素晴らしいところかもしれません。
 龍山以外の「羽前」もいくつか拝見したことはありますが、何かあか抜けないというか、制作意欲があまりわいてこなかったです。ですが、龍山作のこの「羽前」を見たら、「作ってみたい」という気になりました。そこで2010年に初めての「羽前」を作るときに、新たに字母も起こし、『酔棋字母帳』に収載したのです。
 以来、不思議なことに依頼されることもありませんでしたので、この「羽前」を作る機会がなかったのです。今回のオークションにあたって「出品する駒を何の書体で作ろうか」と考えてみたら、「そういえば、『羽前』は、まだ1作しか作っていなかったな」と、ふと思い至ったというわけです。
 駒字自体が太いところから細いところへの流れなどに特徴があり、先にも書いたように古さの中に新しさが織り交ざる感じが、私としては興味がそそられる書体の一つだと思っています。
 ここで掲載しているよりもさらに大きな写真が見たい方は、「フォトライブラリー」(▼別項参照)へ行って「▼オークション出品・プレゼント抽選・将棋大会」(下のほう)で、作品番号(No.367)をお探しください。

平箱に入れて送付します。余り歩は2枚です。その他、同封するものとしては、制作駒カード、プリント写真数枚、駒写真を収めたCD。それに、ため書きを入れた『将棋駒の世界』1冊です。



 以上のような駒ですが、よかったらオークションに参加してみてください。この駒について何か他に尋ねたいことがあれば、じかにメールをいただくか、掲示板に書き込みしていただければできるだけお答えいたします。
 「入札の醍醐味を味わうのもよし」
 「締切日直前までじっくりと検討するのもよし」
 この駒は、酔棋独特の完成時に行う「魂入れ」(一局将棋を並べる)はまだしていませんので、落札なさった方が盤に並べて将棋を教えてやってください。

落札なさった方に

 落札なさった方とは、決定後にメールや電話でのやり取りで、送付方法や落札額のお支払い方法など、詳細を決めたいと考えています。また、ご希望があれば、私の制作駒をお渡しするときに通常差し上げている下記の駒カードや、落札駒の写真入りCD、写真(数点)をご一緒に送付いたします。上記のとおり『将棋駒の世界』も進呈いたします。
 駒を引き渡し後も引き続き、この駒を「第18回オークション駒紹介」に掲載させていただくことを、落札者にお願いいたします。その節は(○○所蔵)をできれば本名で、それが難しければ(ニックネームか落札者所蔵)でもかまいません。これらのことを考慮していただければありがたいです。


駒カード(実物は名刺サイズ)

 

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