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小野好中国黄楊根杢書き駒
第414作(山口 亮氏
所蔵)


別カット

駒形いっぱいに収まった駒字。

十二世名人・小野五平。

 今回ご紹介する「小野好」は、私(酔棋)にとって初めて作る書体だ。この書体の実物の駒は、私自身もいまだ拝見したこともなかったが、どなたかが作った字母紙はずいぶん前に入手していて、自ら字母紙をデータとして作り直し『酔棋字母帳』収載していた。
 書体名「小野好」の由来についても、確証は得ていないが、おそらくは十二世名人・小野五平(1898年襲位/上写真参照)なのであろうか?  これまでも将棋史において、名人をはじめとする人物の名を冠した「宗歩好」(天野宗歩が由来「書体への誘い・宗歩好」▼別項参照)や「関根名人書」(十三世名人・関根金次郎が由来「書体への誘い・関根名人書」▼別項参照)など、いくつか知られている。ということは、「小野好」は、十二世名人・小野五平が好んだ書体だったのだろうか?
  上に掲載した小野五平の写真は、先の「関根名人書」のページの中で紹介している「関根名人記念館」に掲載されている歴史的名勝負「関根対阪田戦」において、立会人を務めた小野の写真を切り取ったものだ。詳細はそちらをご覧いただきたい。
 この駒木地は依頼者の持ち込みで、やや分厚く木目も少しくすんでいたが、完成してみると駒形いっぱいの駒字と根杢がマッチし、いい感じに仕上がった気がする。駒にしてみたら、その魅力がさらに増したのかもしれない。

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駒の詩