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宗歩好薩摩黄楊稲妻杢書き駒
第413作(Y・M氏
所蔵)


別カット

双玉に、さらに王将1枚追加した。

 前作で、個展のときまでに依頼された駒は、すべてを作り終えた。今作以降は、昨年から今年に頼まれていたものを順次制作していく。
 この「宗歩好」の駒木地「薩摩黄楊稲妻杢」は、依頼者の持ち込み駒木地だ。最近では、ネットで落札した駒木地での制作依頼が多くなってきた。ご存じのとおり、「稲妻杢」は、「孔雀杢」と駒形の上下が逆になる木取りだ。両者どちらの駒木地がいいかは、まさに依頼する方や作り手の好みだろう。
 書体の「宗歩好」は、もともとは「関東の名人駒」で知られるように、「名工の轍・奥野一香(▼別項参照)」で紹介している駒師・奥野一香由来「書体への誘い・宗歩好(▼別項参照)」だ。奥野作の駒は、基本的にはすべて「双玉」仕立て。だから、本来は今作の「宗歩好」も双玉仕立てなのだが、余分な「王将」の駒木地があるので、依頼者のお好みでそれも制作したものである(すぐ上の写真参照)。駒銘(写真参照)も、3枚にしてある。実際に書き駒で作ってみると、稲妻杢の駒木地に「宗歩好」の太字が似合っていると感じた。

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駒の詩