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金光古印体中国黄楊虎斑彫り駒
第412作(石井良明氏
所蔵)


別カット

「玉・歩」の彫り。ハンコの彫りを意識した。

 

「金光創案」の字母。

 2016年10月に開催した「酔棋制作駒『第4回個展』―たかが駒、されど駒―」(▼別項参照)のときに、依頼された最後が初めて作るこの「金光古印体」である。初作なわけだから、当然なことに字母紙も今回新たに制作した。
 左に掲載した資料が、「金光古印体」のもとである。そこに「金光創案」と書かれているように、この書体はもともと天童の印章師だった三河金光(1862〜1939年)が彫り駒を作り、残したものである。
  金光は初代と2代がいたようで、その流れをくむ者も他にいたとされる。それらに関連した駒は、「駒関連資料館」に掲載してあるので、併せてそちらもご覧いただきたい。「駒関連資料館・14 書体不詳島黄楊板目彫り駒・金米作」(▼別項参照)、「駒関連資料館・28 金光黒柿彫り駒・金光作」(▼別項参照)の2作である。また、この「作品ライブラリー」にも、「金米島黄楊板目彫り駒(第379作)」(▼別項参照)として、字母紙も含めて新たに私(酔棋)が作ったものも載せている。
 この書体を実際に彫るときに、印章師だった金光らしいものが表現できればいいかなということも、少し意識して作ってみた。そこで、作者の駒銘「酔棋作」(上駒銘写真参照)も、久々に以前使っていた古印体のものにしたのである。実際に完成してみると、依頼者の持ち込みの駒木地「中国黄楊虎斑」は、この書体ととても似合っているように感じた。

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駒の詩