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清定(花押)薩摩黄楊稲妻杢書き駒
第404作(山口 亮氏
所蔵)


別カット

「玉将・歩」」で漆の盛り上げぐあいを感じてもらう。

「金将」の裏で、稲妻杢がよくわかる。

 今回紹介する「清定」は、同じ「作品ライブラリー」にも盛り上げ駒で第363作(▼別項参照)、第301作(▼別項参照)があり、彫り駒で第249作(▼別項参照)を掲載している。私(酔棋)が作るものとしてはそれほど多いわけではないが、好みの書体の一つといってもいい。「清定」はあくまでも私見だが、先の盛り上げ駒の2組のように、派手な駒木地が似合うと思う。だから、今回の「稲妻杢」も同様であろう。
 先にあげた3作とは違って、今回の「清定」は酔棋流書き駒だ。これまでにも数多くの書体で書き駒を作ってきたが、「清定」としては初めてとなる。素材となった「薩摩黄楊稲妻杢」は、依頼者がネットオークションで購入した駒木地である。左の「金将の裏」の写真を見ていただきたい。駒形の上から稲妻が走るように模様が流れてくるところから、このように名づけられたものだろう。ちなみに、駒形の下から上に模様が広がるのを、孔雀の羽の広がりに見立て、「孔雀杢」といわれている。これらの駒木地の模様は、いずれも幹から枝分かれする部分に出る。「島黄楊」にもあるのだろうが、基本的には主に「薩摩黄楊」である。
 「清定」の書体そのものの由来と、駒銘に書かれた特殊文字(記号)の「花押(かおう)」については、「書体への誘い・清定」(▼別項参照)をご覧いただきたい。
 なお、2016年10月15日・16日に予定している私の個展「たかが駒、されど駒」(▼別項参照)に、この「清定(花押)」も参考出品作として展示するので、依頼者にはその会場でお渡しすることにしている。

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駒の詩