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源兵衛清安中国黄楊虎杢書き駒
第401作(山崎 淳氏
所蔵)


別カット

「書き駒」の盛り上げの感じをご覧いただきたい。

 2016年10月に開催する予定の個展に向けての記念となる前作「源兵衛清安島黄楊虎杢盛り上げ駒(第400作)」(▼別項参照)と引き続き、同書体の「源兵衛清安」である。今作は、同じ「虎杢」でも島黄楊ではなく「中国黄楊虎杢」だ。依頼者がネットオークションで手に入れた持ち込みの駒木地で、駒の厚さはかなりのものであったが、そのままで制作した。また、前作は「盛り上げ駒」だが、こちらは「酔棋流書き駒」である。最近では「書き駒」の依頼も多くなり、みなさんにもかなり認知されてきたようである。
 前作と今作の「源兵衛清安」を比べると、駒木地と製法の違いはあるが、写真で見るかぎりではそれほど変わらないだろう。もちろん、写真だけでなく実物を比べても、別に違和感はあまりないはずだ。「盛り上げ駒」と「書き駒」とでは手間のかかりぐあいはかなり違ってくるのだが、見た目や指し心地は変わらないのが、「書き駒」のいいところでもある。「酔棋流書き駒」の開発者としては、このような「書き駒」が普及品としてみなさんに広まっていくのは、うれしいかぎりである。
 

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