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法眼董齊島黄楊柾目書き駒
第381作(佐藤 裕氏
所蔵)


別カット

『豊島字母帳』に残された「法眼董齊」。
「玉将」で、朱合漆+呂色漆の少し茶色みがかった感じがおわかりだろうか。

 「書体への誘い・董仙」(▼別項参照)のところで、松本董齊、董仙親子由来の書体の一つとして「法眼董齊」についても少しだけふれた。また、同じ「作品ライブラリー・法眼董齊(第322作)」(▼別項参照)が、私(酔棋)の作ったこの書体の初作である。そこのページに、「法眼」についての説明も少しだけ入れてあるからご覧いただきたい。それ以来ほぼ5年ぶりに作ったのが、今回で2作目となる今回の「法眼董齊」(第381作)だ。
 上に掲げた『豊島字母帳』の「法眼董齊」は、おなじみの豊島龍山(「名工の轍」▼別項参照)が残したものである。この字母の他に、実物の龍山作の「法眼董齊」(▼参照)参考にして作ったものを、『酔棋字母帳』に収載し、今回の駒もそれで作ったわけである。
 初作は盛り上げ駒であったが、2作目は「酔棋流書き駒」(▼別項参照)だ。ちなみにこの島黄楊柾目は、駒木地自体が小ぶりでもあったために(依頼者が選んだ駒木地)、字母紙もやや小さく(95%)して作った。また、盛り上げに使った漆も、通常の呂色漆ではなく、昔もよく行っていた朱合漆と呂色漆のブレンドにした(左の「王将」の写真参照)。漆のブレンドといっても、それぞれが半分ずつというわけではなく、朱合3に呂色1くらいの割合である。こうすると、やや古色を帯びた感じに仕上がるので、依頼者にお好みをうかがってから作ったものである。
 

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