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篁輝書欅柾目拭き漆仕上げ書き駒
第362作(石井良明氏
所蔵)


別カット

拭き漆した欅の駒木地。 白漆で駒字を転写した駒木地。

 表が隷書・裏が篆書のこの変わった「篁輝」は、私(酔棋)としても初めて作る書体だ。2013年10月に開催した「将棋駒研究会・展示即売会」にて、会場の抽選プレゼント駒として提供した通常の「篁輝(▼別項参照)」は、これまでに数組作ったことはある。
 この駒の依頼者は、おもに隷書や篆書の駒をお好みで集めている方だ。同じ「作品ライブラリー」にも「無劍書島桑拭き漆仕上げ書き駒・第354作(▼別項参照)」「寉園島黄楊板柾交じり彫り駒・第359作(▼別項参照)」がある。駒に関する趣味嗜好は、まさに人それぞれであるが、これも一種の駒の楽しみ方にはちがいない。
 この欅の駒木地は、依頼者がどこかで購入し、私のところに持ち込んできたものである。最初に見た印象は、表面の木目の凹凸がかなり目立った感じ。そこでいったんサビ漆をしてから、拭き漆を施して仕上げた。それでもなかなか表面がツラ一になりにくかったので、白色漆で盛り上げるのに結構苦労した。上の並んだ左の写真は、拭き漆した駒木地。右の写真は、白色漆で駒字を転写した工程である。中央に駒字を転写するのが、なかなか難しいのである。「酔棋流書き駒の作り方」は、いずれこのHPでも新たにページを作って紹介するつもりでいるので、それを楽しみにしていただきたい。

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駒の詩