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巻菱湖書島黄楊柾目書き駒
第361作(田中菊枝氏
所蔵)


別カット

 これまでに作った数が、最も多いと思われる書体の一つ「巻菱湖」が今回の駒。それも、最近際立って数多く作っている書き駒である。この「巻菱湖」はどんな製法で作っても、どんな駒木地で作っても、その書体のよさはけっして減じられることはない。
 依頼者は私(酔棋)の高校時代の友人で、「玉将」と「王将」の裏に本人の名前と息子さんの名前を彫り埋めで入れてある。今となっては笑い話だが、その工程で実は失敗をしてしまったのである。「玉将」の裏に入れた名前の「菊枝」を、私が勘違いをして「菊江」と間違って作ってしまった。そこであらためて時間をいただいて、正しく「玉将」を作り直したというわけである。
 もしも高級な駒木地を使った盛り上げ駒であったら、同じ駒木地があれば何とかなるが、一点ものの駒木地ならそう簡単にはいかない。駒を彫るにあたっては、注意してもしすぎることはないのである。
 そろそろ年金をいただく年齢になった私には、少し考えていることがある。それはみなさんにおなじみの、たとえば今回の「巻菱湖」をはじめ、「錦旗」「水無瀬」「源兵衛清安」のクラッシクウエーブとも称される4つの書体を書き駒で作って、手元に置いておくことである。それらの駒を使って、「書き駒教室」や「将棋塾」みたいなものを始めたいと思っているのである。それらの書き駒がたまりはじめたら、詳細はこのHP上で発表することにしている。何かご意見や参加希望などがある方は、私にじかにメールをいただきたい。

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駒の詩