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水無瀬書中国黄楊虎斑書き駒
第355作(本田小百合氏
所蔵)


別カット

展示会場で、手つきも軽やかに指導将棋の三面指しをする本田女流三段。 『酔棋字母帳』から、お好みの書体を選ぶのに、ちょっと悩む本田女流三段。

 

「王将と玉将」の裏に、お二人のお名前と入籍日を彫り埋めで入れた。

 以前から私と交流のあった本田小百合女流三段に、2013年10月5日・6日に行われた「将棋駒研究会・展示即売会」(▼別項参照)で、会場イベントのひとつの催しとして指導将棋をお願いした。本田三段には快く引き受けていただき、その指導将棋(上写真左)は実現し、会場にいらしたみなさんにも喜んでいただいた。
 「日本将棋連盟」のHPで発表されていたことだが、その「展示会」の数日前に、本田さんは以前からおつきあいのあった方と入籍したばかりであった。そこで、その旨を将棋駒研究会会長・北田さんに話したところ、「増山さん駒木地をあげるからそれでお祝いとして本田さんに、書き駒でも作ってあげなよ」ということで、指導将棋を始めてもらう前に本田さんに話したところ、とても喜んでいただいた。
 同じ「作品ライブラリー」に掲載している「巻菱湖書中国黄楊赤柾盛り上げ駒(第316作)」(▼別項参照)は、本田さんに以前作って差し上げた駒である。今回はその「巻菱湖」以外がいいのではということで、私が作っている『酔棋字母帳』(2013年11月現在70種以上)を見て(上写真右)いただき、比較的オーソドックスな「水無瀬」を選んだのである。
 「巻菱湖」にも本田さんのお名前を入れたので、今回は旦那様のお名前(智嗣/さとし)もご一緒に彫り埋め(左写真)で、また入籍日も入れたというわけだ。
 後日(11月に入ってから)、駒が完成したときお二人に拙宅の工房まで来ていただき、この「水無瀬」をお渡ししたのである。ご夫妻には大変喜んでいただき、コーヒーとケーキを食べながら、いろいろとお話をうかがった。旦那様は高橋さんというアマチュア二段の方で、もともとは本田さんの将棋の生徒であったという。たまにお二人で将棋を指すこともあり、そのときは本田さんが上手でいじめるとのことであった(笑い)。
 新たなお二人の門出に、この駒が少しでも役に立ったなら、作った私としてもうれしいかぎりである。

 

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駒の詩